熊になったわたし 人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる

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熊になったわたし 人類学者、シベリアで世界の狭間に生きる

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314012119
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

出版社内容情報

熊に顔をかじられ九死に一生を得た人類学者の
変容と再生の軌跡を追ったノンフィクション

カムチャツカで先住民族を研究する29歳のフランスの女性人類学者が、ある日、山中で熊に襲われて大けがを負う。その日を境に西洋とシベリアの世界観、人間と獣の世界の境界が崩壊し……スパイの疑いをかけられてロシア秘密警察の聴取を受け、たび重なる手術と事件のフラッシュバックに苦しみながらも、身体と心の傷を癒し、熊と出会った意味を人類学者として考えるために、再びカムチャツカの火山のふもとの森に戻ってゆく。

「熊は君を殺したかったわけじゃない。印を付けたかったんだよ。
今、君はミエトゥカ、二つの世界の間で生きる者になった」(本書より)

*ミエトゥカ:エヴェンの言葉で「熊に印をつけられた者」。熊と出会って生き延びた者は、半分人間で半分熊であると考えられている。

【18か国で刊行、フランスで11万部のベストセラー!】
【ジョゼフ・ケッセル賞、フランソワ・ソメール賞、マッコルラン賞受賞!】


《著者》ナスターシャ・マルタン(Nastassja Martin)
1986年生まれ。アラスカとカムチャツカの先住民族を研究対象とするフランスの人類学者。フィリップ・デスコーラの指導のもと、パリの社会科学高等研究院(EHESS)で博士号を取得する。Les âmes sauvages: Face à l'Occident, la résistance d'un peuple d'Alaska(2016)でアカデミーフランセーズのルイ・カステックス賞を受賞した。マイク・マギッドソンと共同監督でドキュメンタリー「トヴァヤン」を制作。

《訳者》高野 優 フランス語翻訳家。ヴェルヌ『八十日間世界一周』『地底旅行』など訳書多数。

《解説者》大石侑香 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。著書に『シベリア森林の民族誌』など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

28
カムチャッカ半島で現地調査をしていた人類学者がクマに襲われたーまるでフォークロアのような言葉に魅了されましたが、信じられないけれどこれ、ノンフィクション…!クマの攻撃のエピソードに呆然としつつも、ご自身をユーモアたっぷりに眺める視点に笑ってしまいました。全編にわたって、様々な感情をもたらせてくれる言葉に満ちています。再生の道のりと体の中に組み込まれた荒ぶる魂(熊)を見るーある意味人類学者の夢を体現させたのかな?ニヤリとさせられました。2025/10/13

Bo-he-mian

9
2015年、カムチャツカ半島でフィールドワークをしていたフランス人の女性人類学者が、山中で熊と遭遇し、格闘の末にピッケルで突き撃退するが、自身も顎の一部を噛み取られ、頭部に大きな損傷を受けながら生還する。その体験をした事がきっかけで、自分の魂が熊とつながり、自分の中に熊が入り込んでいると感じるようになる — 先住民エヴェンが言い伝える「ミエトゥカ」=半熊半人の存在になったと自覚する…その著者による自伝ノンフィクション。アニミズム的な豊かな精神世界を期待して読んだのだが、期待とはちょっと違った。2025/12/01

niki

6
観念的。最後まで答えはない。熊に襲われ顎を損失した29歳のフランス人女性人類学者。5年間に渡りカムチャッカ半島でフィールドワークを行い、現地の人と家族同然に過ごしている。筆者は若く頑固で一筋縄では行かない。読んでいて違和感を感じる場面も多々あった。彼女の体験や考えは誰も共感することができないと思う。自分の中に熊がいるという感覚、自分の体が新しく作り直されてゆく変容。目で見えることだけが真実ではないと、私も思うけれど。 太古も現代もカムチャッカでもフランスでも共通して言えるのは、母は強しということだと思う。2025/11/29

田中峰和

6
日本各地でクマ被害が続出している。ヒグマはツキノワグマの2倍、カムチャツカヒグマはその2倍ほどもある。そんな巨大なクマに襲われた人類学者のナスターシャはシベリア先住民族エヴェンのところでフィールドワークをしていた。彼女はヒグマに頭部を噛まれあごの骨が砕ける重症を負ってヘリコプターで搬送されるが、外科手術も克明に描かれ、恐怖を感じさせる。アイヌ民族がヒグマを神と崇拝するように、エヴェン人も神聖化している。ナスターシャ自身ヒグマの夢を見続け、合体したように感じ、なかば狂気に陥る。恐怖が人格まで変えたようだ。2025/10/17

jolly

4
シュールな展開に期待して借りたのに、哲学、信仰な小難しいなにかだった。と思ったりしたけど、解説を読んでノンフィクションだと知る。シュールになるわけないわな。2025/10/03

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