出版社内容情報
11世紀に生まれた西夏の国では、漢字をもとにした謎の文字が使用されていた――
1割程度だった〈西夏文字〉の解読を8割まで進め、西夏語の研究を大きく前進させた言語学者が、その解読の過程を興味深く解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーシー
3
本書は復刻版で、元は1967年発行である。限られた資料から西夏文字の意味の解読・発音の再構成を試みる。西夏語の発音体系を探る章は少し難しかった。一見複雑な西夏文字も、分解してみると漢字のように偏や旁といった構成要素の組み合わせで出来ていて中々面白い。西夏文字について詳しく解説されているとても貴重な本だと思う。2024/07/31
sa10b52
2
1960年代の著。Wikipediaによると西夏文字は著者である西田によって解読されたとあるので、出版当時は解読途上であったがやはりその後かなり理解されたということか。内容はかなり難解なので全部理解しようとはしなかったが、パラレルワールドの漢字みたいな見た目の西夏文字はその実かなりシステマティックにできている印象の一方、連想ゲーム的なところもあって面白い。他の言語との対応から読み解いていく感覚の片鱗も味わえた。2025/04/02
takao
1
ふむ2024/10/05