中古典のすすめ

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中古典のすすめ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784314011525
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ベストセラー」以上「古典」未満
読書界の懐メロ=中古典を一刀両断!

一世を風靡した本には、古典に昇格するものもあれば、忘れ去られてしまうものもある──人気文芸評論家が、ひと昔前のベストセラー48点を俎上にのせ、現在の視点から賞味期限を判定する。

【名作度】
★★★ すでに古典の領域
★★ 知る人ぞ知る古典の補欠
★ 名作の名に値せず

【使える度】
★★★ いまも十分読む価値あり
★★ 暇なら読んで損はない
★ 無理して読む必要なし



~各紙誌でぞくぞく紹介!~
・「産経新聞」9月20日付
・「日本経済新聞」9月20日付夕刊
・「女性セブン」9月24日・10月1日号
・「しんぶん赤旗」10月4日付
・「週刊新潮」10月5日号
・「信濃毎日新聞」10月10日付
・「東京新聞」10月19日付
・「週刊文春」「私の読書日記」10月22日号(酒井順子氏)
・「北海道新聞」10月25日付
・「ダ・ヴィンチ」11月号
・「新潟日報」11月1日付
・「女性のひろば」2020年12月号


《目次(抜粋)》
住井すゑ『橋のない川』 水平社運動に向かった少年たちの物語
丸山眞男『日本の思想』 憲法が破壊される時代への警告
中根千枝『タテ社会の人間関係』 どこが名著かわからない
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』 東大受験生の明るい屈折
土居健郎『「甘え」の構造』 幼児的依存を体現した書
山崎朋子『サンダカン八番娼館』 ルポライターとからゆきさん
小松左京『日本沈没』 天変地異の大盤振る舞い
鎌田慧『自動車絶望工場』 大企業を敵に回した果敢なルポ
片岡義男『スローなブギにしてくれ』 疾走するハードボイルド
山口百恵『蒼い時』 伝説のアイドルの「闘い」の書
浅田彰『構造と力』 ポストモダンって何だったの?
ホイチョイ・プロダクション『見栄講座』 うわべで勝負の最強レジャーガイド
渡辺淳一『ひとひらの雪』 不倫にのめった中年男の夢と無恥
村上春樹『ノルウェイの森』 過剰な「性愛と死」があなたを癒す
etc……


【著者紹介】斎藤美奈子 (さいとう・みなこ)│ 文芸評論家。1994年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞。軽妙な筆致で綴られるパンチの効いた書評や文芸評論は、幅広いファンをもつ。他の著書に、『文壇アイドル論』『紅一点論』『本の本』『日本の同時代小説』『文庫解説ワンダーランド』『名作うしろ読み』などがある。

内容説明

「ベストセラー」以上「古典」未満。人気文芸評論家が、ひと昔前のベストセラー48点の賞味期限を判定する。

目次

一九六〇年代(水平社運動に向かった少年たちの物語―住井すゑ『橋のない川』;憲法が破壊される時代への警告―丸山眞男『日本の思想』 ほか)
一九七〇年代(みんなだまされた怪評論―イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』;死を選んだ女学生の「いちご白書」―高野悦子『二十歳の原点』 ほか)
一九八〇年代(伝説のアイドルの「闘い」の書―山口百惠『蒼い時』;旧日本軍の暗部を暴いたノンフィクション―森村誠一『悪魔の飽食』 ほか)
一九九〇年代(利用された自尊史観―司馬遼太郎『この国のかたち』;バブル崩壊期の典雅な寝言―中野孝次『清貧の思想』 ほか)

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年新潟県生まれ。文芸評論家。児童書等の編集者をへて、94年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第一回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

116
古典未満の中途半端に古いベストセラーを「中古典」と称し、60~90年代の48作品について、その名作度と使える度を評す。さすが、ほとんど名は知っていたが、実際に読んだことがあるのは少なかった。若い頃は本読まなかったし、その後も話題の本には縁遠かったので仕方なしか。自分が読んだ中で印象に残っているは堀江邦夫『原発ジプシー』、森村誠一『悪魔の飽食』。両者共著者の評価も高い。概して社会派作品の評価高く、日本人論は低評価。中根千枝『タテ社会…』やベンダサン『日本人とユダヤ人』はボロクソ。切れ味鋭い美奈子節が冴える。2020/12/19

KAZOO

100
1960年代から90年代に出版された48点のベストセラーを独断と偏見で格付しています。斎藤さんのような方だからできるのでしょう。このような本があってもいいと思います。名作度とつかえる度の二つの観点から三段階に分けて評価しています。中根千枝やイザヤ・ベンダサン、土居健郎の著作などはけちょんけちょんです。丸山眞男や梅棹忠夫の著作はまあまあでした。まあ一つの観点として読めばいいのではないでしょうか?2022/09/05

trazom

93
60年代、70年代に話題になった作品を「中古典」と定義し、俎上に載せたユニークな一冊。誰もが読んだ作品ばかりで、斎藤さんらしい切れ味鋭い舌鋒に対し、頷いたり首を捻ったりする時間が何とも楽しい。斎藤さんは「タテ社会の人間関係」「日本人とユダヤ人」「甘えの構造」などの日本人論には極めて点が辛く、一方「橋のない川」「キューポラのある街」「自動車絶望工場」「原発ジプシー」などの社会派作品への評価が高い。私は「されどわれらが日々」「赤頭巾ちゃん気をつけて」「二十歳の原点」などが懐かしくて、暫し感傷に浸ったものだ…。2020/09/24

harass

89
戦後のベストセラーは現在でも読む価値があるのかと著者が48冊を評する。「橋のない川」から「マディソン郡の橋」まで。古典未満の本を著者は中古典と呼ぶ。やはり当時の時代が色濃く反映されるのは致し方なく、特に学生運動などは今からでは理解が難しい。また、ポリティカリー・コレクトの視点や女性蔑視が目立つものも多いと著者。「天国にいちばん近い島」が本屋に並ばない理由は「土人」連発だからとは気がつかなかった。まあ、主観が強いところもあるが、いつもの著者。読み物としておすすめ。2022/02/10

とよぽん

59
1960年代から1990年代初めまでの48作品を論じた、14年間にわたる連載をまとめた1冊。歴史的評価の定まっていない本だが、それを今も読む価値があるかどうか斎藤さんが痛快に判定している。読んでみたい作品が16冊もあり、来年の楽しみになった。既読の本についても、斎藤さんの分析が面白い。しばしば出てくる美奈子節?のツッコミに笑わせてもらった。2020/12/23

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