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出版社内容情報
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分子から人間、ヌーの群れから生態系まで―
すべては調節されている
「さまざまな種類の分子や細胞の数を調節する分子レベルのルールが存在するのと同じように、一定の区域で生息可能な動植物の種類や個体数を調節するルールが存在する!」
生命はいかに機能するのか?―
人体はいかにして適切な数の細胞を生産しているのか。
アフリカのサバンナに生息するヌーやライオンの数はどのように決まるのか。
そして、病んだ生態系の回復は可能なのか。
複雑きわまりない生命現象に共通する論理を見出した進化発生生物学の第一人者が、蝕まれた生態系の危機に警鐘を鳴らす。
E.O.ウィルソン、ニール・シュービン、(「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト。」著者)、シッダールタ・ムカジーら絶賛!!(「病の皇帝「がん」に挑む」著者)
著者:ショーン・B・キャロル(Sean B.Carroll)
1960年生まれ。ウィスコンシン大学マジソン校教授。進化発生生物学(エボデボ)の第一人者で、2012年にベンジャミン・フランクリン・メダルを受賞。邦訳された著書に「シマウマの縞、蝶の模様」(渡辺正隆、光文社、2007年)ほかがある。進化生物学を専門とするサイエンスライターで翻訳者の渡辺正隆氏は著書を、「エボデボ界のスーパースター」と評価している。
訳者:高橋洋(たかはし・ひろし)
翻訳家。訳書に、ドイジ「脳はいかに治癒をもたらすか」、レイン「暴力の解剖学」、ドゥアンヌ「意識と脳」(以上、紀伊國屋書店)、ダン「心臓の科学史」、エリオット「脳はすごい」(青土社)ほか多数。
内容説明
本書で著者は、生命の恒常性という概念を提唱したウォルター・キャノンや、“食物連鎖”の仕組みを示して生態学の礎を築いたチャールズ・エルトン、分子レベルの調節の原理を解き明かしたジャック・モノーほか、生物学・医学における数々の偉大な発見に至った過程を活写。生体内における分子レベルの“調節”と生態系レベルで動物の個体数が“調節”される様相とのあいだに見出した共通の法則と、蝕まれた生態系の回復に成功した実例を、卓越したストーリーテラーの才を発揮していきいきと綴っている。
目次
イントロダクション 奇跡と驚異
第1部 すべては調節されている(からだの知恵;自然の経済)
第2部 生命の論理(調節の一般的なルール;脂肪、フィードバック、そして奇跡の菌類;踏み込まれたままのアクセルと故障したブレーキ)
第3部 セレンゲティ・ルール(動物の階級社会;セレンゲティ・ロジック;別種のがん;六〇〇〇万匹のウォールアイの投入と一〇年後;再生)
あとがき 生きるために従うべきルール
著者等紹介
キャロル,ショーン・B.[キャロル,ショーンB.] [Carroll,Sean B.]
1960年オハイオ州トレド生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校教授。進化発生生物学(エボデボ)の第一人者で、2012年にベンジャミン・フランクリン・メダル、2016年にルイス・トマス賞を受賞
高橋洋[タカハシヒロシ]
翻訳家。同志社大学文学部文化学科卒(哲学及び倫理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
羽
りょうみや
ぴーたろー