社会はなぜ左と右にわかれるのか―対立を超えるための道徳心理学

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社会はなぜ左と右にわかれるのか―対立を超えるための道徳心理学

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  • サイズ B6判/ページ数 613p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314011174
  • NDC分類 140.1
  • Cコード C0011

出版社内容情報

リベラルはなぜ勝てないのか?

皆が「自分は正しい」と思っているかぎり、左派と右派は折り合えない。
アメリカの政治的分断状況の根にある人間の道徳心を、
進化理論や哲学、社会学、人類学などの知見から多角的に検証し、
豊富な具体例を用いてわかりやすく解説した、全米ベストセラー!

気鋭の社会心理学者が、従来の理性一辺倒の道徳観を否定し、感情の持つ強さに着目。
自身の構築した「道徳基盤理論」で新たな道徳心理学を提唱する、注目の一冊。

        ◆ ◆ ◆

「人間性の理解に大きく貢献する重要な一作だ」
――『ニューヨークタイムズ・ブックレビュー』

「現役の心理学者のなかでもっとも賢く創造的な一人、ジョナサン・ハイトのこの力作は、現代のきわめて重要な問題の解明を試みる、輝かしく、勇敢で雄弁な書だ」
――ポール・ブルーム(イェール大学教授・認知心理学)

「道徳の心理学的な起源と、それが政治的な対立の激化に果たしてきた役割について深くメスを入れる本書は、この無益な争いの緩和に必ずや役立つはずだ。これは過大な期待ではない」
――リチャード・E. ニスベット(ミシガン大学教授・社会心理学)

        ◆ ◆ ◆

【目次】

●第1部 まず直観、それから戦略的な思考
――心は〈乗り手〉と〈象〉に分かれる。〈乗り手〉の仕事は〈象〉に仕えることだ

第1章 道徳の起源
第2章 理性の尻尾を振る直観的な犬
第3章 〈象〉の支配
第4章 私に清き一票を


●第2部 道徳は危害と公正だけではない
――〈正義心〉は、六種類の味覚センサーをもつ舌だ

第5章 奇妙(WEIRD)な道徳を超えて
第6章 〈正義心〉の味覚受容器
第7章 政治の道徳的基盤
第8章 保守主義者の優位


●第3部 道徳は人々を結びつけると同時に盲目にする
――私たちの90%はチンパンジーで、10%はミツバチだ

第9章 私たちはなぜ集団を志向するのか?
第10章 ミツバチスイッチ
第11章 宗教はチームスポーツだ
第12章 もっと建設的な議論ができないものか?



【著者紹介】
ジョナサン・ハイト Jonathan Haidt
1963年生まれの社会心理学者。ヴァージニア大学准教授を経て、ニューヨーク大学スターンビジネススクール教授(倫理的リーダーシップ)。2001年にポジティブ心理学テンプルトン賞を受賞。2012年には米国Foreign Policy 誌の100 Top Global Thinkers 2012入りを果たし、翌年には英国Prospect 誌でWorld Thinkers 2013に選ばれた。邦訳された著書に『しあわせ仮説――古代の知恵と現代科学の知恵』(新曜社、2011年)がある。

【訳者】
高橋 洋(たかはし・ひろし)
翻訳家。同志社大学文学部文化学科卒(哲学及び倫理学専攻)。
訳書に、ニールセン『オープンサイエンス革命』、グリーンフィールド『〈選択〉の神話――自由の国アメリカの不自由』、ブレイスウェイト『魚は痛みを感じるか?』、ミッチェル『ガイドツアー 複雑系の世界――サンタフェ研究所講義ノートから』(以上、紀伊國屋書店)、ベコフ『動物たちの心の科学』(青土社)ほか。

内容説明

リベラルはなぜ勝てないのか?政治は「理性」ではなく「感情」だ―気鋭の社会心理学者が、哲学、社会学、人類学、進化理論などの知見を駆使して現代アメリカ政治の分断状況に迫り、新たな道徳の心理学を提唱する。左派と右派の対立が激化する構図を明解に解説した全米ベストセラー。

目次

第1部 まず直観、それから戦略的な思考―心は“乗り手”と“象”に分かれる。“乗り手”の仕事は“象”に仕えることだ(道徳の起源;理性の尻尾を振る直観的な犬;“象”の支配;私に清き一票を)
第2部 道徳は危害と公正だけではない―“正義心”は、六種類の味覚センサーをもつ舌だ(奇妙(WEIRD)な道徳を超えて
“正義心”の味覚受容器
政治の道徳的基盤
保守主義者の優位)
第3部 道徳は人々を結びつけると同時に盲目にする―私たちの90%はチンパンジーで、10%はミツバチだ(私たちはなぜ集団を志向するのか?;ミツバチスイッチ;宗教はチームスポーツだ;もっと建設的な議論ができないものか?)

著者等紹介

ハイト,ジョナサン[ハイト,ジョナサン] [Haidt,Jonathan]
1963年生まれの社会心理学者。ヴァージニア大学准教授を経て、ニューヨーク大学スターンビジネススクール教授(倫理的リーダーシップ)。2001年にポジティブ心理学テンプルトン賞を受賞。2012年に『Foreign Policy』誌の100Top Global Thinkers 2012に入り、翌年には英国『Prospect』誌でWorld Thinkers 2013に選ばれた

高橋洋[タカハシヒロシ]
翻訳家。同志社大学文学部文化学科卒(哲学及び倫理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

203
オススメ本。保守とリベラル、分かれるのは何故か。脳の機能や人類の進化も交えて道徳について語る。道徳は6つの要素に分ける事が出来、味覚に似ている。保守は6つの道徳を平等に扱い、リベラルはそのうち3つを偏重する。著者は民主党支持者ではあるが、(共和党支持者でないと明言しているが)保守の理念にこそ大切な心理が隠れていると説く。無神論者だが、宗教は人類を救ってきたとその大切さを訴える。国家や共同体の解体は人類を暗い方向へ招くとまでいう。心理実験の結果、興味深い結論が示される。2016/02/16

おさむ

49
「誰もがここでしばらく生きていかなければならないのだから、やってみよう」。保守とリベラルの対立が深刻になる中、道徳心理学の観点からその構造を分析し、処方箋を描く。5つの道徳的基盤で両者を分類する手法は目から鱗。ケアと公正を重視するリベラル。併せて忠誠、権威、神聖をも取り込む保守。保守の裾野の広さを実感します。対立の原因は「私たちの心は自集団に資する正義を志向するよう設計されているから」だそうです。うーむ、ちょっと難解ですね。2017/07/06

くも

37
リベラルと保守の分かれ目は、意識による判断ばかりでは無かった。人間の心理学、特に道徳心理学と深いつながりがあって。人間は心理学的な6つの価値判断<ケア,公正,自由,忠誠,権威,神聖,>を重視する。リベラルは3つの価値判断により重きを置き、保守は6つ全部に同様に重きを置く。実はこれらの心理テストで政治的判断はほぼ推測できるという。結論のためのテストやその結果が図表も交えて示される。2020/10/12

踊る猫

33
リベラルから保守寄りへと立場をシフトさせた体験を持つ著者が記した本。何故リベラルは敗北せざるを得ないのか、ドナルド・トランプ政権が誕生した今読んでも充分にアクチュアルで面白い。人間は必ずしも理性で動く動物ではなく直観で動く傾向があること、集団に奉仕することを選ぶ「ミツバチ」な側面があること、更には宗教を軽視するのが何故危険なのかまで多岐にわたる話題が詰まっている。ただ、著者が必ずしもリベラルに対して攻撃的であるわけではない。デリケートな論調と態度を崩さず、やんわりとリベラルを諌める姿勢からは学べる余地あり2017/06/19

テツ

29
理性は感情に打ち負かされる。集団の方向性を選択する場合には特にそうなることが多い。個々の人間が行う「理性的な」判断というものは感情的で直感的な好悪に理由付けするためだけのものだという説明に納得。6つの要素から構成される道徳マトリックスのお話は自分は客観的且つ冷静に物事を判断すると自負するあなたにこそ読んで頂きたい。リベラルと保守の道徳的な基盤による対立など心に留めておきたい。自分の判断が理性的なものだなんて思っちゃいけないな。それは確実に感情により決定されている。2017/03/09

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