眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

個数:
  • ポイントキャンペーン

眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎

  • 在庫が僅少です。通常、3~7日後に出荷されます
    ※事情により出荷が遅れたり、在庫切れとなる場合もございます。
    ※他のご注文品がすべて揃ってからの発送が原則となります(ご予約品を除く)。
    ※複数冊ご注文の場合にはお取り寄せとなり1~3週間程度かかります。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    ■通常、3~7日後に出荷されます

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314010344
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0098

出版社内容情報

■書評から

内容説明

ヴェネツィアのある高貴な貴族出身の一族は、謎の不眠症に苦しんでいた。この病気は中年期に発症し、異常発汗や頭部硬直、瞳孔収縮を引き起こし、やがて患者は不眠状態に陥って死んでしまう。この一族の数世紀に及ぶ物語を軸に話は展開、やがてこの病がクールー病、狂牛病と同じプリオン病だとわかる。プリオン病の起源を探るうちに、80万年前の食人習慣へとたどり着く。

著者等紹介

マックス,ダニエル・T.[マックス,ダニエルT.][Max,Daniel T.]
ニューヨーク生まれ。1984年ハーヴァード大学卒業。ワシントン・スクエア・プレス社、ホートン・ミフリン社、「ニューヨーク・オブザーバー」誌の編集者を経て、現在、作家・ジャーナリストとして活躍

柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。早稲田大学・アーラム大学(米国)卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

101
カニバリズムが原因で起こるプリオン病を謎解くメディカル・ミステリーである。狂牛病と言えば知名度は飛躍するのではないかと思うが同種のようだ。細胞に死をもたらす方法のはっきりとしない殺人タンパク質の謎解きであるが、原因不明の病気を解明する研究者や医師たち、病気が発生してしまった時の各国の政府の対応などや当時の農場の背景などはなかなかのものである。理解できない恐怖の物語が読み手としては非常に面白い。2016/02/18

どんぐり

76
2世紀にわたって、致死性家族性不眠症(FFI)と呼ばれる遺伝性のプリオン病に苦しめられてきたヴェネツィア出身の一族。多くの者が50代で発症し、次から次と眠りを奪われて命を落としていく。西側世界でFFIに罹る割合は3000万人に1人であるのに対し、FFIを受け継いでいる家系は2人に1人。一族がわかっていることは、いつか自分も眠れなくなり、そしてそのあとどうなるかということだった。本書はこのFFI一族の物語と併せて、クロイツフェルト-ヤコブ病(CJD)、クールー病などヒトで発症するプリオン病がどうして生まれた2016/06/24

Willie the Wildcat

66
タンパク質の折り畳まれ方?!解明の紐解きの過程は、自然科学の深さと共に人間社会の不変の問題を露呈。ガイジュシェック氏vs.プルジナー氏がそれらの象徴。加えて、政府のドタバタ劇も今振り返ると悲しき不変性。科学の齎す明暗も、自然の驚異次第。利便性という名の自然への冒涜とも解釈。情報公開と連携、そこから派生する人間の既成概念を超えた英知の結集の必要性も本著のMSGではなかろうか。運動能力と睡眠が奪われ思考のみが残る・・・。自然からのMSGとも読み取れ、読後はミステリー小説を読み終えた感。2016/12/03

こばまり

57
BSEやクロイツフェルト・ヤコブ病に代表されるタンパク質由来の病気について、時間軸やエリアを自在に行き来しマスにミクロに迫る大傑作ノンフィクション。自らも同種の病を得ながらよくぞここまでと筆者に圧倒されました。冷徹に描写された患者達の病状経過は痛ましい限りですが紀元前80万年に遡る謎解きには興奮を禁じ得ません。食肉精肉業界や研究機関、狩猟愛好者団体等のゾッとする実態に加え、研究者のエゴや功名心、製薬業界の損得勘定、政府の思惑が絡み読んでいて眩暈がしました。2015/05/31

ビブリッサ

54
一時期日本でも、「狂牛病」と話題になった病気の仕組みと歴史を紐解く作品。核を持たない変異型のタンパク質が、遅行性の毒のように生まれたときから組み込まれているイタリアの一族。発症するのは子孫を残した後の50代以降。だから、一族は死に絶えない。全ての末裔がこの保因者になるわけではなく、確率は50%。だから、残り50%に掛け子孫を残してしまう。なんと良くできていることか。宿主を生かさず殺さず、己を存続させる方法を身につけているものが、ただのタンパク質だとは!謎を解明していく科学者たちの人間臭さも作品の面白さだ。2016/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10794
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。