出版社内容情報
本物の問いと見せかけの問い(擬似問題)はどう区別したらよいのか。擬似問題の消去を体系的に試みた論理実証主義の巨人カルナップの思考の軌跡。
2003年掲載
日経新聞5/4、朝日新聞6/15
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T. Tokunaga
3
この本の冒頭の論文では詩が積極的に擁護される (p32)。なぜかな、と思って読むと、内観的方法を認め、他人に確認できない意識や感情の流れをニューロン的に把握する方法を認めていること (p50など)。詩が空想的な内容でも、レインジ即ち範囲の考え方を用いて、確証可能と考えられること (pp61-2など)。詩では通常、複数の感情が混ぜ合わされるので、変数が多くなるから複数類推として効果をもつこと (p77)。確証可能な変数が複数入る詩という関数は、比喩などを用いても、それを還元できること (pp118-120)2024/12/21
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