内容説明
演劇、アニメ、芸術、ダンス、建築、歌舞伎―「世界のニナガワ」が時代の先端をゆく19人と語る。
目次
1 「演劇のクロスカルチャー」野田秀樹×サイモン・マクバーニー
2 「世界に通用する表現」渋谷陽一×押井守
3 「反逆とクリエイション」山本耀司×後藤繁雄
4 「触発しあう、前衛と伝統」市川猿之助
5 「西洋の身体、日本の身体」渡辺保×浅田彰
6 「五感を開く、美を食べる」横尾忠則×若桑みどり
7 「アナログとデジタルの狭間で」藤原新也×中沢新一
8 「世界の舞台で生きる」真田広之×熊川哲也
9 「安住するな、外へ出ろ」安藤忠雄×村上龍
10 「脳が語る言葉、身体が紡ぐ夢」養老孟司×天児牛大
著者等紹介
蜷川幸雄[ニナガワユキオ]
1935年埼玉県川口市生まれ。演出家。55年に劇団青俳へ入団、俳優活動を経て68年に清水邦夫作『真情あふるる軽薄さ』で、演出家としてデビュー。時代と切り結ぶ迫力ある舞台で、若い世代を中心に絶大な支持を得た。74年『ロミオとジュリエット』を契機に、商業演劇へ進出。以後、『松近心中物語』(芸術選奨受賞)『NINAGAWAマクベス』などで演出家主導の舞台を成功させた。83年『王女メディア』のギリシア公演以降、ロイヤル・シェイクスピア・シアターとの『リア王』など、海外公演も積極的におこなっている。2000年秋、11時間におよぶギリシア悲劇の大作『グリークス』で紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞。2001年秋の紫綬褒章はじめ受賞多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ななこ
2
蜷川さんの客観性に便乗して、読みながら蜷川さんの聞き手としての力を借り、各分野の第一人者の話を聞けるお得本。横尾さんと若桑さんの章が特に面白かった。芸術って深い。2013/03/01
ユカぷー
2
ぞくぞく。蜷川幸雄は本当に聞き上手だ。相手の言葉を自分の言葉に言い換えず、そのまま受け取る。そしてその真意を言わずとも汲み取っている。そういう姿勢に胸を打たれた。で、ピストルみたいに挑発的な言葉たちを一般人に向けて撃ってくる。かっこよすぎ。面白くて刺激的な一冊。
goldius
2
蜷川幸雄「演劇は卑しい。鼻が高いとか目が大きいとかいう自分の責任でない部分が重要視される」 2006/12/28
HIRO1970
0
★☆★新也さんの関連本を探す中で出会った本です。蜷川さんが2人のゲストと交わす鼎談を10組分まとめてくれたものです。対談の組み合わせは蜷川さんが考えられたようですが、なかなかの面白い組み合わせで、その結果として非常に刺激的な内容となっています。演劇を演出されているからなのか、一回しかできないライブ感が非常に感じられました。良著です。2013/06/30
-
- 和書
- わたしたちは難破者である