出版社内容情報
恋愛小説で読む、「恋愛論」
なぜ作家は恋愛小説を書き続け、人は読みついでゆくのだろう? 20世紀を代表する小説家、プルーストと彼を信奉していたデュラス――恋愛が重要 な主題だった二人の作品を、「逃げ去る女アルベルチーヌ」をもとに、時に『源氏物語』の「宇治十帖」を参照しながら読みなおしていく。詩人にしてフランス文学者の著者ならではの、恋愛論として読む「恋愛小説論」。
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プルースト から デュラス へ、
手渡された 愛のかたち
恋はどこから始まるのだろう?
おそらくは言葉から、恋人の不在に気がついたときから・・・・
バルトやランボーにあらたの視点を与えてきた著者が、
20世紀を代表する二人の作家、プルーストとデュラスを読みなおす
「ヴァーチャルな恋」から始まり「幻の愛」に終わる、
<恋愛小説で読む恋愛論>の試み
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序 ヴァーチャルな恋
1 電話の恋人たち
2 愛するとは見ること
3 浮舟からロル・V・シュタインへ
Ⅰ マルセル・プルースト、あるいはアルベルチーヌの行方
1 無意志的な恋
2 生と死の鳥―フォルトゥニーの衣裳
3 墓地に咲く花
4 黒い神秘
5 時間のなかの心理学
6 恋とは名を”読む”こと
7 i赤
8 真紅の七重奏曲
9 私
10 ヘルマフロディトスの恋
11 男のなかの女が、女のなかの男を愛し、・・・・
12 花の娘たちの軍団
13 現われること、消えること
14 時間の女神
15 眠るアルベルチーヌ
Ⅱ マルグリット・デュラスと愛の暗室
1 不在(absence)
2 消し去られた伝記と、その痕跡
3 <立入禁止>の暗室のなかで
4 愛することと書くことと
5 メコン川デルタの空漠たる調べ
6 愛すなわち死の床
7 出発してゆく愛
8 恋は拷問に、外科手術に似通う
9 女の去勢する力の下で
10 虚実両面を照らす自伝
11 頂点を不在とする三角関係
12 私は不実な何者かなのです
13 眠るアルベルチーヌ、ふたたび
14 彼女にはさわることができない
15 そして、八○年夏
Ⅲ ノルマンディーの恋―プルースト、デュラスと
1 手渡される海
2 サンザシ、海、女の友だち
3 海の上に書く
4 川を過ぎると、そこはまたS・タラ
5 書き始めた時と、書き終えた時
6 移ろい、転移する日の光の断片
7 美しい蝶への羽化を待つ男
8 恐怖の昏睡
9 小説がモデルと競合し始める
10 ヴェネツィアに死す
11 水の音
12 ノルマンディー海岸の恋人たち
結論 幻の愛
内容説明
どうして私たちは恋愛小説に惹かれるのか。プルースト、デュラス―20世紀を代表する二人の作家を、恋愛論として読みなおす。
目次
序 ヴァーチャルな恋(電話の恋人たち;愛するとは見ること ほか)
1 マルセル・プルースト、あるいはアルベルチーヌの行方(無意志的な恋;生と死の鳥―フォルトゥニーの衣裳 ほか)
2 マルグリット・デュラスと愛の暗室(不在(absence)
消し去られた伝記と、その痕跡 ほか)
3 ノルマンディーの恋―プルースト、デュラスと(手渡される海;サンザシ、海、女の友だち ほか)
結論 幻の愛
著者等紹介
鈴村和成[スズムラカズナリ]
1944年名古屋市生まれ。東京大学文学部仏文科博士課程中退。現在、横浜市立大学教授。詩人として、文芸評論家として活躍
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