イギリス小説のモンスターたち―怪物・女・エイリアン

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イギリス小説のモンスターたち―怪物・女・エイリアン

  • 榎本 真理子【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 彩流社(2001/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 354,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882027119
  • NDC分類 930.26
  • Cコード C0098

出版社内容情報

 「モンスター」として排除されてきた“怪物・女・エイリアン”。それら英文学のモンスターをとおして、最先端科学と文学との出会い、現代日本の抱える問題、「わたしとは誰か?」という普遍的な問いに迫る、従来とはひと味違う「イギリス小説入門書」。
  【本書で取り上げられる作品】
  ★ジェイン・オースティン『ノーサンガー・アビイ』
  ★メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』
  ★ブラム・ストーカー『ドラキュラ』
  ★瀬名秀明『パラサイト・イヴ』
  ★ウィルキー・コリンズ『カインの遺産』
  ★アンジェラ・カーター『血染めの部屋』『サーカスの夜』『英雄と悪漢』
  ★アイリス・マードック『海よ、海』
  ★マーガレット・フォースター『ペンドルベリー夫人の誘惑』
  ★クリストファー・プリースト『ウェセックスの夢』
  ★スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』
  ★トマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』ほか

内容説明

英文学のモンスターをとおして、最先端科学と文学との出会い、「わたしとは誰か?」という普遍的な問いに迫る!二十一世紀新しい文学の冒険。

目次

我々はモンスターである
モンスターはいなくなったか―ジェイン・オースティン『ノーサンガー・アビイ』
モンスターが目覚めるとき―フランケンシュタインとは誰か
『ドラキュラ』入門
世紀末の肖像―シュレーバー博士の妄想と『ドラキュラ』
カニバリズム幻想―『ドラキュラ』と“無意識”恐怖
パプアニューギニアの豚はりりしい―カニバリズムと吸血鬼
私の中のエイリアン―『ドラキュラ』と『パラサイト・イヴ』
女たちの見果てぬ夢、または夫殺しの女たち―ウィルキー・コリンズ『カインの遺産』
人狼になれば怖くない―アンジェラ・カーター『血染めの部屋』
フェヴァーズは飛べるか―アンジェラ・カーター『サーカスの夜』
女王の誕生―アンジェラ・カーター『英雄と悪漢』
理想の女への憧憬―アイリス・マードック『海よ、海』
母たちへの鎮魂歌―マーガレット・フォースター『ペンドルベリー夫人の誘惑』
これはリンゴではない―シュールレアリスム絵画とSF
イギリスのSFから―クリストファー・プリースト『ウェセックスの夢』
二つの愛の物語―『ソラリス』と『テス』

著者等紹介

榎本真理子[エノモトマリコ]
1951年東京生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士前期課程修了、同博士後期課程満期退学。イギリスKent大学大学院留学(1981‐82年)。Cambridge大学客員研究員(1993‐94年)。現在、恵泉女学園大学英米文化学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。