出版社内容情報
柳美里、川上弘美、高橋源一郎など各氏に絶賛されたベン=ジェルーンの、待望の長篇小説!
少女ジーナが、不思議な力でアラブの男たちの運命を変えてゆく。
魅惑の街・タンジェに住む少女ジーナは、成長して不思議な力を発揮し、自分や女たちを傷つけてきた男たちに復讐を始める。はたしてジーナとは何者なのか? 彼女の物語を託された講釈師や5人の謎の男、ジーナに付き従う4人の女の正体は? 物語はやがて、サルマン・ラシュディやアラブの現在に至る、壮大な流れに巻き込まれていく。
内容説明
呪われた夜をこえて、少女は“聖なる女”になる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
25
あかん、追いきれない。モロッコ・タンジェで「生きる」美少女・ジーナの魅力で突っ走れるかと思ったけれど、この複雑な文化の織物のような街、イスラムの幾つもの教え、フランスとスペインの力、後背地の山地や海に生きる人の時間、次から次へと重ねられてキャパオーバー、でも、それでも捨てられない。人称時制にリアリティのレイヤーがくるくるくるくる、その眩暈自体が気持ちいい?◇最初に戻ってジーナの描写をまた読んでみる。魅せられた男たちになれる。2019/10/22
瀬希瑞 世季子
1
佐々木中のエッセンスってここから来てるのね2022/08/12
Dr. Hiro Tanaka
0
30ページで中断 どうも主人公に共感できない2024/12/09