出版社内容情報
判型:46判上製
『失われた時をもとめて』の背後にあった、母子の魂の交信
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまはるか
4
岩波文庫の失われた時を求めて第14巻の発行を待つ間に読み始めたが、14巻を先に読了してしまった。プルースト16歳から34歳の母親との書簡。(この間に父母とも亡くなっている)9歳の時に散歩から帰って突然はじまった喘息発作に終始苦しめられ、ブルーストからの手紙は発作の報告に触れないものを探すのが難しいほどだ。書簡ではないが母親の臨終にあたって聞き取れない言葉から聞き分けた「ローマ人でなくても、それに値する人間であれ」母親が最期に息子に遺した意味深いことばが母子書簡の掉尾を飾っている。2019/12/01
泉を乱す
0
ー2017/04/20
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- 電子書籍
- B-PASS 2018年 9月号