出版社内容情報
自他ともに認める「珈琲党」の著者による,珈琲をテーマにしたエッセイだけを集めた1冊。珈琲の種類はもちろん,いれかたから器,喫茶店の雰囲気まで,作家の日常を彩る珈琲の魅力について珠玉の文章で綴る。街や旅先,思わぬ場所での珈琲との出会いは人との縁をも思わせる。
マツモト・ヨーコの描き下ろしイラスト7点を収録。
内容説明
おいしい珈琲に出会いたい…!作家の日常を彩る「珈琲」の香り。
目次
朝の二杯
場所の味わい
旅のカップ
眠れぬ夜
街角の立ち飲み
ストレートとブレンド
三時間の味
器具の魅力
衣裳と顔
近くの店
味覚の遊び
時の面影
珈琲日記
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
167
ものすごく珈琲が飲みたい時に用意されたネスカフェの瓶とクリープにがっくり…には笑ったけど、その気持ち良く分かる。でも昔はみんなこんなもんだったよな。「味覚の遊び」の飲み方は私もよくやるので嬉しかった。1997年と少し前の本。コンビニのコーヒーを筆者はどう思っているのかな。珈琲愛溢れる一冊でした。2020/07/14
おしゃべりメガネ
134
作者さんの'珈琲愛'がとにかくびっしり、まさしく溢れんばかりにつまった一冊です。珈琲好きな方はもちろん、それほど珈琲に関心のない方でも気軽に楽しめる珈琲エッセイです。専門的なコトはさほどなく、作者さん本人もあとがきで書かれているように、とにかく珈琲に対する思いをシンプルに綴ったカタチとなっています。本書を読むと間違いなく珈琲が飲みたくなるし、今までさほど気にしなかったコトも新たに発見し、これからの珈琲ライフに更に磨きをかけてくれるのではないでしょうか。私も早速明日から、まずはモーニング珈琲でスタートです。2020/12/20
あすなろ
99
読友さんの感想に惹かれ図書館閉館より取り寄せた一冊。珈琲・読書好きには是非お読み頂きたい閉館とするには惜しい一冊。延々と珈琲につき語られます。カップは珈琲の衣装である、とか、ハンバーガーショップ等の珈琲は何やら隙間だらけの珈琲色の液体である、とか。少し時が古いが表現の豊かさや語られている内容はそれを補って余りあり、現代の作家さんよりも含蓄あるな、とすら思ってしまったのである。そして、このエッセイで時折出てくる街のチェーンではない喫茶店文化が激減してしまったことは返すがえす残念な事象である。2021/07/18
ハッピースマイル
19
大好きな珈琲。読んでて飽きない話題です。軽い語り口で珈琲について書き連なった文章。ずっと読んでいたい。2018/03/04
かりあ
19
読み終わるのが惜しいくらいドツボな内容だった。珈琲エッセイ。特に珈琲にまつわる日記は良かったし、自宅の目と鼻の先にできた喫茶店のエピソードもすごく癒された。もちろん、これを読んだらば、珈琲が飲みたくて飲みたくてしょうがなくなるため、この本を読むときは必ず珈琲を用意してからとりかかっていました。2010/10/22