出版社内容情報
20世紀,あるいは人類史上の重大事ともいえる原子爆弾がいかにしてつくられたのか。なぜ広島と長崎に投下されたのか…。その全貌を,膨大な文献調査と300人を超えるインタビューで完璧なまでに再現する。原爆をめぐる国際政治の動き,科学の発展の軌跡を克明に追う一方で,政治家や科学者たちの熱狂と苦悩を生々しく描く。ピュリッツァー賞受賞作!
目次
特別統治権(新しい世界;物理学と荒野の地;別々の獣;黙示録;この時代の災い)
生と死(トリニティ(三位一体)
焔の舌)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
3
ふむ2024/02/16
MAT-TUN
2
まさか、フェルミが作った世界初の“原子炉”が木枠で支えられた黒鉛のブロックを手作りで組み上げたものだったとは。。“制御棒”なんて木の棒にカドミウムを塗っただけ。実験家としてのフェルミの天才が垣間見れる。2012/01/08
メロン泥棒
1
原子爆弾投下とその後まで。下巻は政治的な話が多い。ロスアラモス研究所所長のオッペンハイマーが「原子爆弾なんてクソくらえだ」と言ったにもかかわらず、ソビエトの参戦、無差別攻撃の常態化、20億ドルの投資など様々な事象が原爆投下へ向かわせた経緯が詳細に述べられる。米国の書籍ながら被爆者の証言に多くのページを割いているが彼らはそれを仕方ないと納得出来るのだろうか。2010/07/18
ワッキー提督
0
上下巻で相当長いが技術面の正確な理解は不可能なのでその辺を諦めるとそれなりに読める。テラーが48年頃まで世界政府論者だったというのは興味深い。被爆描写にも紙幅を割いている。2018/07/12