出版社内容情報
17世紀初頭,ドイツで発行された3つのパンフレットと謎の小説「化学の結婚」は,燎原の火のごとく全ヨーロッパに伝わり騒動の渦に巻きこんだ。デカルトやゲーテ,シェイクスピア,ユング,今世紀のシュタイナー等,ヨーロッパの文化・思想・文学に大きな影響を及ぼしたこの薔薇十字基本文書を,この方面の碩学の名訳により,本邦初紹介(丁寧な解説付)!
内容説明
ヨーロッパの精神史に深い刻印を残した文学的・思想的事件。薔薇十字四大文書を原典から完全翻訳。幻の秘密結社、薔薇十字団の秘密が、数百年を経て、ここに公開される。
目次
化学の結婚
薔薇十字の名声
薔薇十字の信条告白
全世界の普遍的かつ総体的改革
ヴァレンティン・アンドレーエと薔薇十字団
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロロ
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図書館で借りて目を通しました。確か冒頭に読者巻き込み型の文章があったような。子供の頃、「果てしない物語」を読みながら、自分もあちら側に案内されるのではないかと考えたことを思い出したりしました。
桜井夕也
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「余ハ120年後ニ公開サレルデアロウ」2012/10/18
reeree
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「科学の結婚」「薔薇十字の名声」「薔薇十字の信条告白」「全世界の普遍的かつ総体的改革」が載ってます。最初に出版された年は、1614年「薔薇十字の名声」「全世界の普遍的かつ総体的改革」。1615年「薔薇十字の信条告白」。1616年「科学の結婚」。「科学の結婚」は写本が1610年頃から出回っていたそうです。いろんなオカルト系物語の元ネタになっている「科学の結婚」を読んでみたかったんですよね。現代に書かれた小説のような面白さはありませんが、資料的に面白いです。「科学の結婚」の最後の欠落した2頁はもうこの世には存2010/05/04