「悪女」論

個数:
  • ポイントキャンペーン

「悪女」論

  • 田中 貴子【著】
  • 価格 ¥1,922(本体¥1,748)
  • 紀伊國屋書店(1992/06発売)
  • 紀伊國屋出版部の本いつでもポイント2倍!,ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 51pt
  • お取り寄せいたします。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    ■3~5日以内

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆まれに、品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら

  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784314005784
  • NDC分類 913.47
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人はなぜ〈悪女〉をつくりたがるのか? 〈悪女〉というのに,悪男とはなぜ言われないのか?
新進気鋭の国文学者である著者は,中世における悪女伝説を取り上げ,悪女が作りあげられていく過程をたどってゆく。そこには,男たちの権力的な眼差しが見え隠れしている。悪女について類型的イメージを抱く現代日本人への果敢な挑戦状!

内容説明

新進気鋭の国文学者田中貴子は、その生成のメカニズムを解き明かすことで〈悪女〉のイメージを解体し、〈悪女〉という負のレッテルの下に閉じ込められてきた女たちのまことの姿を浮き上がらせようとする。本書は、〈悪女〉についての類型的イメージを抱く多くの現代日本人への果敢な挑戦状でもあるのだ。

目次

1 帝という名の〈悪女〉―称徳天皇と道鏡
2 鬼にとりつかれた〈悪女〉―染殿后と位争い
3 竜蛇となった〈悪女〉―『道成寺縁起絵巻』から『華厳縁起絵巻』へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

281
後に書かれる『日本聖女論序説』と対になる論考。著者の初期のもの。弱冠32歳の時の労作である。すごいなあ、とただただ驚嘆。なによりも文献の博捜力が凄まじいばかり。『無動寺建立大師伝』や『善家秘記』なんて、これまでに開いたことはおろか耳にしたこともない。日本古典(とりわけ中世の文献)に関しては、かの澁澤龍彦をも上回るのではないだろうか。さて、本書では称徳天皇、染殿后、竜蛇に変身した女(一般には清姫として知られる)の3人を取り上げている。分析の緻密さもさることながら、何よりも圧倒的なまでの知識量⇒2024/06/19

eirianda

4
思っていた悪女の本ではなかった。フェミニスト視点の男から<悪女>と呼ばれる女の姿で、悪い女の話じゃなかった。女から見ても悪い女っているんだけどなー。まあ、女って包み込む暖かさと飲み込む恐ろしさを持ち合わせていると思っているので、その恐ろしさに縮み上がってしまった男たちがこんな風に物語るのは分からないでもない。それを蔑視せずに崇めてくれれば……私たちだって、グスン。最近、セクハラヤジで話題になった東京都議も、その辺にいる二世代前型思考の人々も、無意識では女性に超怯えていたりマザコンだったりするんじゃないの?2014/06/25

yurari

2
悪女とは男性側の価値基準による女の尺度。そしてそこには性的な意味合いが含まれる。異種婚系の話は女性側が異種であるケースが多い…確かになぁ。2022/09/24

NyanNyanShinji

2
この本では3人の<悪女>について書かれています。1人は称徳天皇(孝謙天皇)、次に清和天皇の母后の染殿皇后、最後に道成寺の清姫。著者はあくまで悪女とい言葉を使う際にはあくまでも括弧書きの<悪女>としているが、この言葉は長い時を経て彼女達に当てはめられたもの。本書は著者のホームグランドの中世文学に登場する彼女たちを、史実と切り離して如何に悪女とされていったのかの過程と背景を腑分けしてゆくスリリングな書であった。あと悪女という言葉の使われ始めた時の定義として「見目の悪い女性」だったとは衝撃だった。2022/02/19

NyanNyanShinji

1
この本では3人の<悪女>について書かれています。1人は称徳天皇(孝謙天皇)、次に清和天皇の母后の染殿皇后、最後に道成寺の清姫。著者はあくまで悪女とい言葉を使う際にはあくまでも括弧書きの<悪女>としているが、この言葉は長い時を経て彼女達に当てはめられたもの。本書は著者のホームグランドの中世文学に登場する彼女たちを、史実と切り離して如何に悪女とされていったのかの過程と背景を腑分けしてゆくスリリングな書であった。あと悪女という言葉の使われ始めた時の定義として「見目の悪い女性」だったとは衝撃だった。2022/02/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/178793
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品