出版社内容情報
フランスにおけるデカルト研究の第一人者による包括的な研究書。デカルトの青年時代の著作から始めて,真理へと徐々に進んで行く道程を追い,体系の形而上学的基礎を分析的に取上げ,知慧の諸段階について結論を下している。デカルトの全体像をみごとにとらえた本書は,今後デカルトの学問的検討については必ず参照しなければならない基本的資料となるであろう。
目次
第1部 真理の探求(若きデカルトの思想形成と使命;9年間の方法の訓練;1929年―1630年の形而上学と自然学の基礎;『三試論』から『哲学原理』へ)
第2部 真理の基確(懐疑から不可疑の第一原理へ;観念から神へ;身体と物体;デカルトの知慧)