出版社内容情報
この巻に収められた1935年から1936年にあたるマンの日記は,1933年から1934年にいたる日記に直接つづくもので,合衆国への二回目の旅行,ヴィーン,プラハ,ブダペストへの三回の講演旅行,チェコ国籍の取得,ドイツ国籍の剥奪などが詳しく記されている。追放4年目の終る頃,マンは真の自己自身にたちかえり,自己が帰属している人間愛の世界概念にたちかえる。
内容説明
この巻に収められた1935年から1936年にいたるトーマス・マンの日記は、すでに刊行されている1933年から1934年にいたる日記に直接続くもので、あわせて筆者トーマス・マスの生涯における、明確で意味深い輪廓をもつ一時期、すなわち1933年2月に強いられて心ならずも亡命が始まってから、1936年12月、ドイツ国籍の自発的断念と、自らの選択による最終的な、国民社会主義ドイツからの決別にいたるまでを遺漏なく示している