出版社内容情報
この巻に収められた1935年から1936年にあたるマンの日記は,1933年から1934年にいたる日記に直接つづくもので,合衆国への二回目の旅行,ヴィーン,プラハ,ブダペストへの三回の講演旅行,チェコ国籍の取得,ドイツ国籍の剥奪などが詳しく記されている。追放4年目の終る頃,マンは真の自己自身にたちかえり,自己が帰属している人間愛の世界概念にたちかえる。
内容説明
この巻に収められた1935年から1936年にいたるトーマス・マンの日記は、すでに刊行されている1933年から1934年にいたる日記に直接続くもので、あわせて筆者トーマス・マスの生涯における、明確で意味深い輪廓をもつ一時期、すなわち1933年2月に強いられて心ならずも亡命が始まってから、1936年12月、ドイツ国籍の自発的断念と、自らの選択による最終的な、国民社会主義ドイツからの決別にいたるまでを遺漏なく示している
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kero385
19
【1935年】 東欧への講演旅行やハーバード大学の名誉博士号授与式での2度目のアメリカ訪問と、前年にもまして活躍するマン。アメリカではローズベルト大統領からホワイトハウスに招かれ面会もしています。ところが日記の描写は何故か素気 ない。 むしろこの年後半の情熱的な愛の記述に引き込まれます。 1935年9月14日:1927年に出会ったクラウス・ホイザーという当時16歳の美少年の回想。2026/08/12
kero385
18
【1936年】 1936年8月23日午前に、「ヨゼフとその兄弟」第3巻「エジプトのヨセフ」が完成。装丁は、1巻2巻でマンがその出来を高く評価した、カール・ヴァルザーにあらかじめ依頼しています。ところが7月4日ヴァルザーは断ってくる。腹を立てるマン。そして何度かの交渉の後7月19日にヴァルザーは装丁を引き受けることになったようです。 前回のレヴューにも書きましたが、私は今年の6月東京ステーションギャラリーで、この3冊のヴァルザー装丁の実物を鑑賞しました。2026/08/17
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