内容説明
社会の変化はしばしば、“発展”や“進歩”として捉えられる。だが、こうした見方はまさに〈メタファー〉にほかならない。それは社会と、成長・進化する生物とのアナロジーの上に成り立っているのである。本書は、〈社会変化〉についての2500年間にわたる思想史を、〈メタファー〉という一つの観点から再編しようという雄大な試みであり、〈歴史〉を根底から問い直す書といえる。
目次
第1部 歴史的成長としての文明―メタファーの伝記(ギリシア文明;キリスト教文明;近代文明)
第2部 社会発展の理論(自然史の理論;社会進化の理論;比較の方法)
第3部 持続と変化(メタファーの持続;メタファーについての考察)