内容説明
「満月の夜は死人が出る。だから、怖くて外を歩けない」彼が学校で書いた詩の一節には、事件の核心に触れる重要な意味が秘められていた。北陸の一都市を震撼させた幼女殺害事件は、その中学生の逮捕によって、一気に解決したかにみえた。K地検に赴任したばかりの検事・有本祥子は、ふとした疑明から事件の底なし沼のような闇の奥へと引き込まれていく…。検察庁、裁判所の機構や制度、少年刑事手続き等の現場の臨場感あふれる筆致、読みごたえある情報量。抒情とサスペンスに満ちた傑作ミステリー・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さよちゃん
10
神戸連続児童殺傷事件を彷彿とさせる内容なのですが、事件より前に書かれたそうです。最近では少年による残忍な事件を書いた小説は多いですが、この小説が発行された当時は珍しかったかもしれないですね。これと似たような小説では、石田衣良さんの「うつくしい子供」のほうが、面白かったかな。2017/08/04
アルゴン
3
★★★☆ 推理小説。少年犯罪の背後には親の教育がある、という作者の考え方が見えます。犯人はわりとわかりやすいですがわりとすっきり読めます。2015/08/08
うさ子
0
(2004年2月読了)
みも
0
借り物2013/01/20
まぁ
0
1週間前に読んだばかりなのに、もう内容を覚えていない…。印象が薄かったのは確かだが。2010/11/07