出版社内容情報
西川 純[ニシカワジュン]
内容説明
わが子が本当に生き残れるための賢い進路選びをするにはどうしたらいいのか!?有利な人生を選択するための考え方や、情報収集の仕方を具体的に紹介。保護者や教師必読の一冊!
目次
第1章 「うちの子はとにかく大学へ」は危ない!(誰でも大学に入れる時代になった!;大学進学は割のよい投資ですか? ほか)
第2章 いま「安全な進学先」はあるのか?(トップ大学の就職率の実態;高校生の就職率のウソ ほか)
第3章 トップ大学はこう変わる!(激変する大学入試制度;東京大学の推薦入試が始まった! ほか)
第4章 わが子を生き残れるようにするには(生き残るための能力;人工知能の進化のインパクト ほか)
第5章 わが子を守るための戦略(子どもを守るために;地方のサービス業は生き残る ほか)
著者等紹介
西川純[ニシカワジュン]
1959年、東京都生まれ。筑波大学教育研究科修了(教育学博士)。都立高校教諭を経て、上越教育大学にて研究の道に進み、2002年より上越教育大学教職大学院教授、博士(学校教育学)。臨床教科教育学会会長。全国に『学び合い』を広めるため、講演、執筆活動に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いくお(Ikuo Nakao)
20
150ページ弱、1時間ちょっとで読了。奨学金の問題は「ブラックバイト」の大内裕和さんの著作の方が詳しい。大学全入時代についてはこれまでも言われてきたことで、最近の高等学校(中高一貫校)の特色ある学科編成を見ていると「大卒より高卒が有利」というのは、教育に熱心な親であれば誰もが理解できているのではないかと思う。子どもの将来設計や進路指導について考えるためのきっかけになる本であって、関連本への導入として適当な本。「学力の経済学」(中室牧子 著)と似せてはいますが、そちらの方がすごく詳しいし信頼できます。2016/10/04
たか
14
今や大学進学率が約5割の日本。昔からの良い高校→良い大学→一流企業という図式は完全に崩れている。 高校でも大学でも何をやったか、実績を残したかが問われる。 兎に角、大学へ進学しようとう考えはとても危険である。2016/11/28
ぴーたん
11
奨学金を得てまで大学に進学する意味ってあるのかい?大学卒業してすぐ500万の借金を背負うことになってしまう現代の学歴至上主義に疑問を呈しています。「学力の経済学」のもじりかもしれませんが、全然内容は違いますし経済学ではありません。高校で教えていて、先日文化祭に卒業生がきてくれました。順調な生活を送れていない子もいて「もう大学やめます」と複数の生徒から報告が…。「まずは働いて、どうしても通いたいならお金をためて進学する」くらいがいいのかなぁ、と現実に子ども達と接していて感じました。2016/10/05
hiyu
10
少々以上の強引さが感じられた。うまく表現できないのだが、世の中の趨勢に重きを置きすぎて心理が疎かになっているというか。現実問題として著者の指摘も最もであることに異論はない。しかし、この点においてタイトルは非常に曖昧だし、かえってマイナスになっているのではないか。社会学なのか、経済学なのか、教育学なのか、はたまた政治学なのか。スタンスがはっきりしないのは残念。2017/01/23
えがお
10
小学生3児母。東大狙えるような天才ではない、凡人であるわが子たちが返済必要な奨学金なんていう借金抱えて大学行くなんて、21世紀日本にあっては愚の骨頂なんだなと痛感(*_*)。さりとて、3人留学させる財力もないし。ローカルの勝ち組狙えとあるけど、それには東京の郊外ってビミョーに都会すぎて。ロボット化で仕事はなくなるっていうけど、やっぱり女の子は看護師で手に職かなあ。。。2016/11/13