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内容説明
戦国の世に豊後領主の子として生まれながら、父や既成の権威に反発していた青年・大友義鎮(宗麟)の心をとらえたのは宣教師ザビエルだった…。九州に覇を唱えた乱世の雄である一方、芸術家肌で、常に進取の精神を失わなかったキリシタン大名・宗麟の多面的な魅力と波瀾の生涯に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てっしー
5
「戦国大名は如何に基督信徒になりし乎」という点に興味があり読む。内容は人物文庫らしく(?)丁寧に大友宗麟の一生を追っている。合戦の描写は説明的で網羅的だが、宗麟と宗教との関わりについてはやや詳しく情を込めて描かれており、期待通り。宗麟とザビエルの邂逅の場面がハイライトかな。この国においてクリスチャンである事の難しさや、そこから生じる家庭の不和等の問題が、昔も今も変わらない所は興味深い。結局宗麟は迷い悩み続けて一線を引くまで受洗しなかったんだな。2013/05/24
カズザク
1
夢と現実、キリスト教と神道・仏教に振り回され、その素質を持ちながら英雄になりきれなかった戦国大名‥この本を読み終えた後の大友宗麟のイメージ。凄い戦略・戦術で大戦に大勝利をおさめる反面、人付き合いが面倒くさくなったり、戦国大名・領主としての責任から逃げ出したくなったり‥(こんな人がリーダーだったり嫌だけど)人間味があり親近感を覚えた。2013/12/21
タキタカンセイ
0
キリシタンにはなりきれなかった大友宗麟。煩悩と感性の間で揺れ続けた一生だったのだと思う。現代に生まれたらアーティストとして大成していたかもしれない。2020/01/04
今日は決算前
0
△ キリシタン大名の大友宗麟の幼少期から亡くなる迄の生涯を描いている。ただ、洗礼を受けてからは駆け足。宗麟の洗礼後は転げ落ちるように大友家が没落していくからしょうがないのかも。これまで大友関連本を読んできたが、ストーリーは遠藤大友本に近い。キリスト教に対する思いと領主として求められる姿との間での苦悩を丁寧に著述されている点も似ている。大友関連の本はこれで一区切り。これからも大友家に関する研究も少しずつでも進むであろうから、この先も大友家の本が出れば引き続き興味を持って読んで見たい。【図書館本】2019/09/22
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