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内容説明
美濃の名門・土岐源氏支流の明智氏。戦国の梟雄・斎藤道三の盟友として信頼厚かったが道三と共に一族は滅亡、残された若き嫡男・光秀に明智家の再興が託されたのだった…。歴史上の敗者ゆえに正史から抹殺され、謎とされてきた光秀の前半生の真実に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
24
謹厳実直のイメージを強くしてくれます。土岐一族の本流として、光安がかなりの人物として描かれています。2024/09/20
BIN
7
上巻は朝倉義景に仕える前まで。まだ若いせいか若干血の気が多そうな青年に描かれる光秀。どちらかというと上巻では叔父の明智光安と斎藤道三のことが多く書かれていて、当時の美濃の状況がよく描かれている。斎藤道三が内乱で死に、叔父光安はそれに殉じるところでせめて一矢報いている姿があればなとちょっと思いました。落ち延びた後も、光秀の御曹司的な性格が残ったままで魅力はあまり感じなかったのですが、妻煕子の献身的な行動で目覚めた感があるので、中巻以降の光秀の振舞に期待したい。2018/06/12
ue3104
3
本当は大河ドラマやってるときに読みたかった。織田信長が天下を取っていたら、もしかしたら滋賀県の存在感が違ったのかもしれない…という思いがあり、これまで明智光秀のことをあまり好きになれなかった。主人公として描かれているだけあって、よく描かれている。さて、心変わりはあるのか。楽しみ。2022/09/03
keint
3
中学生時代に読んだ。創作で描かれる礼儀正しく真面目な人物という光秀像は本作が起源であるように思える。当時は中下巻が買えなかったため、本当は全巻読みたかった。大河ドラマに便乗して復刊してほしいと思うが、著者が死去しているので厳しいだろう・・・
ジャンルバルクイネー
1
朝倉に仕えるまで、命からがら生き延び、極貧生活を余儀なくされながらも懸命に夢を追いかける光秀とそれを支える妻の姿が目に見えるようでした。2019/12/27