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内容説明
巨匠の作品世界の魅力をユーモラスな語り口でエッセイ風に綴った面白研究本。アトム、レオ、サファイア、火の鳥、どろろ、ブラック・ジャック、ヒゲオヤジ、お茶の水博士、ロック、アセチレン・ランプ、ヒョウタンツギetc。キャラクター論を中心に映画やSFとの関係、時代背景などをマニアックに分析。リアルタイムで手塚漫画を楽しみ、時代に対して、いち早く本格的、積極的に評価した著者の愛情が伝わってくる評論集。「100スター名鑑」「異生物図鑑」他の付録つき。
目次
ぼくの漫画狂時代
タイトルは英語で書かれることもある
百万人の博士たち
昆虫学的女性論序説
ほんのちょっぴりの生命でも…
敷島健一世界をゆく
ロックはなぜ悪になったか
アトム大使の不安な未来
地球という名の実験室
アセチレン・ランプの夜〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryuetto
1
自分の経験を軸にして、いかにして少年の自分が手塚漫画にはまっていったか・・・と言う話の流れで書いていて、どういう部分が好きだったのか、丁寧に分析してある形。昭和20年代の空気は、戦後20年たってから生まれた私の世代にはよくわからないので、参考になったのは確か。内容的には取り上げている作品群が昭和20年代、30年代の作品ばかりなので、私が読むにはちょっと難しかったのも事実。昔の手塚漫画が、やたらタイトルに英語を入れたがっているのも、あの時代のアメリカコンプレックスからくるものなのか~と思った。2007/02/21