内容説明
いま、なぜアクティブ・ラーニングなのか?大学入試が激変する!新しい教育改革の動きから、アクティブ・ラーニングの定義や授業の基本、そしてこれからの教師に求められる職能まで、これからの新しい教育のあり方がこの1冊でわかる!『学び合い』によるアクティブ・ラーニングでクラスも生徒も成績も変わる!
目次
第1章 なぜいまアクティブ・ラーニングなのか?(アクティブ・ラーニングとは何か?;アクティブ・ラーニングは何でもアリではない ほか)
第2章 アクティブ・ラーニングの実際(アクティブ・ラーニングの授業イメージ;アクティブ・ラーニング授業への子どもの反応 ほか)
第3章 アクティブ・ラーニングはなぜ有効か(アクティブ・ラーニングで明確に成績が上がる;子ども同士の説明のほうがわかる ほか)
第4章 これから求められる教師の職能とは?(アクティブ・ラーニングは時代の必然;よい子の反乱 ほか)
著者等紹介
西川純[ニシカワジュン]
1959年東京生まれ。筑波大学教育研究科修了(教育学修士)。都立高校教諭を経て、上越教育大学にて研究の道に進み、2002年より上越教育大学教職大学院教授、博士(学校教育学)、臨床教科教育学会会長。全国に『学び合い』を広めるため、講演、執筆活動に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷりん
23
わかりやすかった。マニュアル通り実践とはいうものの、大前提に、教師と子どもの人間関係がよくなければ、教師の意図をくんで動く子どもはいないと思う。また、教師がしっかり明確な意図をもっていないと、子どもは、教師の意図をくめない。アクティブ・ラーニングが実践できれば、今足りないといわれる子どもの表現力・コミュニケーション能力は高まると思う。2016/01/10
yukiko-i
19
アクティブラーニングには以前より取り組んでいるが、体系的にわかりやすくまとめられている本。アクティブラーニングを部活にたとえて説明されていて、みんなに共感が得やすいと思った。2015/09/10
佐藤一臣
16
一斉授業よりA・Lの方がマシで成績向上に効果があると私も思う。しかし、一斉講義を一切してはいけないというのはどうか?講義した後にアクティブ・ラーニングじゃダメなのかな。そっちの方が効果があるように思うけど。5分以内で先生が説明を終わらせるというのは良いが、モジュール型でやるのがいいような気が。あと、A・Lのデメリットが3つあるって言ってたけど、そんだけ?しかも、目的・評価が明確でないとダメとかクラスの闇が顕在化とか保護者の説明責任とか先生側のデメリットだけじゃん。生徒側はデメリットないの?2017/09/11
ヘレン
13
アクティブ・ラーニング(AL)のスタート本としてはポイントを押さえて書いてある。「たとえ体験学習,グループワークなどでも教員による一方的な講義形式とは異なり、学修者の能動的な学修へ参加」でないとアウト。例えば理科の実験で、倫理的能力の成長は期待していない。「認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識。経験を含めた汎用能力の育成」をしないとアウト。何でもいいわけじゃない。スーパーグローバルハイスクール(SGH)など拠点も置かれた。現場は、やるしかないだろうが、時間のゆとりを本当に生むのかな?そうなら嬉しい。2017/05/01
AKO
5
経済同友会の大学教育に求めるものなど、アクティブ・ラーニングが必要になってきた背景も少し書かれていたのが良かった。教育書ではあるが、世の流れがわかって、教員以外が読んでもおもしろいと思う。一人も見捨てずにというのが大きな軸なのね。定着してくると効果が上がってくるだろうと思う。このことに限らず、常に先を見据えていないといけないと改めて感じる。2017/01/08