内容説明
子供の自由、自主性を尊重する反面、子供の心をみがくこと、心に善悪のけじめをしっかりと刻み込むことを怠り、集団生活に必要な最小限のきまり(規律)を守る心、一時的・衝動的な欲望や行為を抑制する心、身のまわりの暴力を憎み人に迷惑をかけない心、などの育成を疎かにしてきた。本書では、このように子供の自由を許容しすぎる弊害や、いま問題になっている体罰、いじめなどについても、国際的な視野から具体的かつ現実的な考察を行っている。
目次
1 憂うべき許容社会の教育
2 叱ることの大切さ
3 規律の欠如
4 自由と規律のバランス
5 心理主義と道徳主義のバランス
6 教師と生徒の望ましい関係
7 教師の権威
8 校内暴力
9 いじめ
10 懲戒処分を考える
11 体罰を考える
12 きたえる教育
13 心の掃除
14 食事と教育のかかわり
15 母親への期待