内容説明
『教育法入門』の章別編成と叙述の基調を受け継ぎながら、教育を受ける権利を教育への権利や学習する権利として発展的にとらえる立場からもう一度教育法を検討し、また、生涯学習社会における教育法の原理や内容上の変化・発展などにも留意しながら、取り扱うべき対象の範囲やその内容領域をひろげ、それぞれの部分の叙述をいっそう深めて、新しい時代の教育法学の定本となることを目指して、この『教育法』を上梓することとした。
目次
1章 教育法の意義
2章 教育法の体系
3章 公教育と学校
4章 教職員
5章 教育行政
6章 教育財政と教育条件
7章 教育と社会
感想・レビュー
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katoyann
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教育法について解説した本。1994年出版。旧教育基本法の基本理念の解説から教育委員会制度の仕組み、または教育予算や教育費に関する仕組みまで幅広く解説されている。戦前の教育は天皇主権のもと、天皇の勅令に基づき教育行政が編成され、忠君愛国・仁義忠孝の絶対性を臣民に教え込む義務としての教育だった。戦後は日本国憲法のもと、主権が国民に移譲し、権利としての教育という構造転換が起こる。教育基本法は平和民主主義の理念、個人の価値と尊厳を認めることを基本とする教育理念を第一義とした。他、教育費の設置者負担主義等も勉強に。2022/04/03