できる公務員の交渉力

渡邉 泰弘/星川 敏充【著】

学陽書房（2010/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 193p／高さ 19cm
• 商品コード 9784313150560
• NDC分類 318.3
• Cコード C0034

内容説明

相手の心を動かす極意。住民への説明・説得、議会との協議・調整、民間企業との折衝・取引。必須の知恵とスキル。

目次

第１章　「交渉力」なくして、行政は動かず（公務員の仕事は「交渉力」で決まる！；公務員に「交渉力」が求められるとき　ほか）
第２章　これだけは知っておきたい！５つのルール（雑談のできる関係づくり―ルール（１）人間関係をつくろう
交渉は「足」でかせぐ―ルール（２）まずは汗を流そう　ほか）
第３章　できる公務員の交渉術（話し上手より聞き上手になる―傾聴のスキル；できる交渉者は質問上手―質問のスキル　ほか）
第４章　事例から学ぶ―交渉は「現場」で起こっている！（区画整理の着実な推進―偏見の氷壁を溶かす；緊急雇用対策の実効性を確保―先を見通して事前の備えを　ほか）

著者等紹介

渡邉泰弘［ワタナベヤスヒロ］
行政書士。１９６６年東京都に入都。議会局調査部長、同議事部長、福祉局生活福祉部長、産業労働局労働部長等を歴任し、２００２年都庁退職。その後、（財）城北労働・福祉センターで理事長（常勤）を務め、２００８年同職を退任。２００７～２００９年法務省保護局長主宰「更生保護施設検討会委員」、現在、法務省関連の「日本更生保護協会」評議員等を務める

星川敏充［ホシカワトシミツ］
（財）東京都人材支援事業団人材育成センター教授。１９７４年東京都に入都。東京文化会館副館長、教育庁参事（学校経営指導担当）、人事委員会事務局試験室長、下水道局施設管理担当部長等を経て、２００８年から現職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まる＠珈琲読書]

★★★☆☆ ■少し古くさく感じる部分もあるが、そこは交渉という人対人のことであり、特に交渉相手は自分よりも年配者であることが多いだろうことを思えばちょうどよいのかもしれない。行政独特の風習を踏まえた具体例もあり、公務員の方は参考になると思います。 ■条件と真摯な対応。公務員は全体の奉仕者。雑談できる関係づくりとネタ集め。足で稼ぎ根回し。外見・印象。次善策。傾聴。アサーション：DESC法：客観的に気持ちを述べ相手の望む解決策を提案し、具体的な選択肢を示す。引継。OJT。資料は一人歩きする。面子。

2018/06/07

[teafool]

一方的にこちらの考えを押し付けるわけでなく、お互いの妥協の上に合意が成り立つのだとの認識が必要。説得ではなく傾聴が大事。ただ、上司が傾聴の重要性を理解していないと、「何をしに行ってるんだ！」とのお叱りを受けかねないなとも思う。最終的な合意を得るための傾聴でありテクニックなのだと自分自身が認識し、他人にもその必要性を理解してもらうのもまた交渉力なのか。相手のYesを引き出すためにも、情報収集が大事ということは、言われれば「あぁなるほど」なのだけれども、今まで抜け落ちていた考えだなと反省。

2013/11/30

[8-nosu]

交渉においては、相手に対し一方的に説明し説き伏せるのではなく、相手の話をしっかり聴く傾聴力とコミュニケーションスキルを活用して、win-winの関係を築くことが重要とのこと。交渉は用地買収交渉や生活保護申請の交渉といった難しい交渉だけではなく、ちょっとしたことをお願いする場面も交渉の一つだと思う。本書にあるDESC法を意識しながら、普段の生活の数々の交渉の場面で活かしていきたい。

2016/07/14

[まる＠珈琲読書]

★★★☆☆ ■WIN－WIN

2013/10/28

[シンゴ]

win-winの関係が大事