目次
玄人―永井荷風『腕くらべ』(小説)
妾―尾崎紅葉『三人妻』(小説)/岡本かの子『老妓抄』(小説)
援助交際―村上龍『ラブ&ポップ』(小説)
プラトニック―島崎藤村『若菜集』(詩集)/伊藤左千夫『野菊の墓』(小説)
ロマンティック・ラヴ―国木田独歩『恋を恋する人』(小説)
純愛―唐十郎『腰巻お仙』(劇)
モノガミー―梶原一騎『愛と誠』(漫画)
天上愛―北村透谷『蓬莱曲』(劇詩)
誘惑―与謝野晶子『みだれ髪』(歌集)
欲望の模倣―武者小路実篤『友情』(小説)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びっぐすとん
18
図書館本。人は文字を使い物語を紡ぐ前から恋愛をしてきただろう。恋愛の形のあらゆるキーワードが集められていて、恋愛って十人十色。聞きなれないものもあるが、少し古い本なので、現在ならどんな言葉が載るのだろう?文学だけでなく演劇、映画、マンガまで扱っていて、不変的な恋愛のキーワードもあるが、「玄人」「妾」のように時代や身分社会を反映したキーワードもある。恋愛や性癖、嗜好は人様々。どんな形の恋愛も純粋なのだと、他人がとやかく言うものではないと許容出来る社会になれたら、人類の成熟度が上がるのではないだろうか。2019/11/16
あなた
3
文学研究領域にもカルスタやジェンダー論、ホモソーシャル理論が導入されたときに、恋愛スタディーが必然的にたちあげられた。あいかわらず日本文学研究界きっての若手スターたち(ほんっと豪華すぎますよ、これは)が、日本文学をラディカルにばっさばさ斬っている。本書は「タッチ」や「めぞん一刻」などマンガや映画も入ってるのがいいところ。「オナニー」「ペニス」「レズビアン」などなど。2009/07/18
こな
0
タイトルは身近そうで、内容はえらい堅い。色々な愛の形を網羅している目次だけでもおなかいっぱい2010/02/21
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