目次
春は、あけぼの
時節の風物(ころは/正月。一日は/三月。三日は/四月。祭のころ)
法師のつらさ(思はむ子を法師になしたらむこそ)
大進生昌の家(大進生昌が家に)
お猫様と翁丸(上に候ふ御猫は)
定澄僧都の枝扇(今内裏の東をば)
山は
教養試験(清涼殿の丑寅のすみの)
女性のための人生論(生ひ先なく)
興ざめなもの(すさまじきもの)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
5
再読。中宮定子の人柄が心に残った。初宮仕えに緊張し、泣きそうな少納言をリラックスさせようと絵を見せたり、噂を気にして里に引っ込んだ際に「言はで思ふぞ」の文を届けたり、伊周と顔を突き合わせて困惑している所へ助け舟を出したり。「少納言、香炉峯の雪、いかならむ」の答えへの笑顔が目に浮かぶ。中宮は齢二十四で夭逝、同年末に少納言も宮仕えを退いたとか。権力闘争に負けた側である彼女たちには辛い事も多かったはず。あえてそこには触れず、楽しい思い出のみを書き連ねた気持ちは如何ばかりか。明るさは滅びの色。切なくて故に美しい。2014/10/10
とこ
1
辻村深月のエッセイで紹介されていたのと、RDGの主人公の愛読書ということで、読んでみた。こんな面白い本だとは思っていなかったため、ちょっとびっくり。永井路子さんが若い人には源氏物語より枕草子を読んでもらいたいって言ってたのもよくわかる。それから、平安時代の宮中の様子と、(多少ひいき目はあると思うが)中宮定子の教養高さがよくわかった。清少納言は家庭教師ではなく、話し相手だったという意味がよくわかった。清少納言は感性は鋭いが、いやみったらしい人だというのも納得(笑)2012/10/31
kaolu
0
枕草子初読み。原文もついてるので読んでみたがさっぱりわからん。現代語訳ですら難しく感じる自分の無知蒙昧さ加減にげんなりする。それはそうと清少納言、好き放題書きすぎだろw 中宮定子周辺の話がもっと知りたい。2014/08/15
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