内容説明
正倉院は藤原仲麻呂のクーデターのための武器庫、宝物庫だった!あの名香「蘭奢待」は信長だけでなく、明治天皇にも切り取られていた!岩倉具視、伊藤博文、井上馨ら明治の元勲は「宝物」を私物化していた!?厳重に封印された正倉院から、なぜ「宝物」類は消亡、増減したのか?歴史の闇に隠された「宝物」の数奇な運命。
目次
第1章 『東大寺献物帳』の問題点
第2章 宝剣と宝冠の謎
第3章 勅封の問題
第4章 歴代権力者たちの開封
第5章 正倉院に泥棒が入る
第6章 戸籍のない宝物
第7章 明治五年の開封と消え去った宝物
著者等紹介
由水常雄[ヨシミズツネオ]
1936年、徳島県に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了(美術史)。1968年より1970年まで、チェコ(旧チェコスロバキア)政府招聘留学生としてプラハのカレル大学大学院に学ぶ。ガラス工芸史、東西美術交渉史専攻。多摩美大、早大、岩手大、日本女子大などいろいろな大学で教鞭をとった後、1981年、ガラス作家養成校・東京ガラス工芸研究所、能登島ガラス工房などを開設。現職:国立台湾芸術大学客員教授、箱根ガラスの森美術館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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