内容説明
古代ギリシア最大の歴史家がまとめあげた厖大な量の『歴史』を、現代人に理解しやすく整理、再構成した西洋史研究の画期的労作。現代に甦る『歴史の父』ヘロドトス。
目次
第1部 総説―ヘロドトスの諸相(クロイソス物語;ペルシア大王;隷属か自由か;年代学;旅行と地理学)
第2部 異民族の世界(アジア;エジプト;リビア;スキュティア;トラキア;マケドニア)
第3部 ギリシア世界(ギリシア民族の成立と分布;アテナイ史;ギリシア連合軍の抗戦;スパルタ史)
第4部 ヘロドトスの生涯と環境(伝記史料について;故郷ハリカルナッソス;サモス島への亡命;亡命そして旅行;アテナイ滞在)
第5部 死後の生命(古代ギリシアにおける批評;ローマにおけるヘロドトス―キケロの場合 ほか)
著者等紹介
藤縄謙三[フジナワケンゾウ]
1929~2000。1953年京都大学文学部史学科卒業。京都大学文学部助教授を経て、同大学名誉教授に。主に、ホメロスからエウリピデスまでの古典ギリシアの思想史及び社会史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴィクトリー
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脱線魔、であるヘロドトスを著者視点で整理して解説した本。その後の歴史学によって修正されるべき説が書かれてあったり、後世のヘロドトスの評価の変遷なども書かれてあるので、ヘロドトスを知るにはよくまとまった本だと思う。ただ、整理された事で生彩は失われたのでは無いかと思われる。やはり「歴史」を先に読んで、その脱線ぶりを味わってから読むべき本だったのかもしれない。その方がこの本のありがたみは増しただろう。2012/05/15
あがた
0
約600ページ、上下2段組みの大著です。ゆっくりと古代世界に想いを馳せながら年を越しました(笑)。2012/01/01
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