目次
第1部 イギリス人、フランス人、ドイツ人の比較(ラテン文化とゲルマン文化;私の見たヨーロッパ人;英・仏・独、各国人の考え方;各国人の主張と日本人;各国人への批判とアネクドート;個人、団体、ティーム;各国人の主義;各国人の指導者精神;各国の指導者教育;各国人の大都市観;各国人の長所と短所)
第2部 ヨーロッパで目立つこと(自由はあるが平等がない;各国人のもつ思想;各国人の宗教とカトリックの変貌;ECはローマ再興のゆめ;真の国際人になるために;各国人の国民性短評)
第3部 アメリカ人を比較する(脱ヨーロッパのアメリカ;アメリカ人の性格;アメリカ人の選択;アメリカ人の長所と短所;アメリカのかげり)
感想・レビュー
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非日常口
20
WWⅡ中、他国のラジオを傍受し日の丸アワーをやった池田徳真氏が留学時代に分析した欧人の分析。仏テロの後、オランド大統領はなぜ国民にテロとの戦いを鼓舞する演説をし、BBCやドイツは自国にいるイスラムの人々へ敵対的にならないようニュースを流した。この違いは本書を読むとその匂いがわかるようになる。本書を読んだ後近代世界史の見え方が少し変わるかもしれない。アメリカ人について最後数ページに描かれるが、その程度で十分ということだろう。日本人ディスカウントがない時代に、イギリスのエリート教育の実態が所々鮮明に描かれる。2015/12/02