内容説明
秘境・熊野に鎮座する「本宮・速玉・那智」三社の謎。
目次
秘境「熊野」と三山
古代の熊野
熊野坐神社―「本宮」
本宮の神事
熊野の「別当」
新宮「速玉」大社と阿須賀神社
謎秘める新宮祭
滝と那智大社
那智の火祭り
熊野をめぐる人々
熊野もうで
九十九王子
全国の熊野権現
著者等紹介
篠原四郎[シノハラシロウ]
明治31年5月3日岐阜県武並町竹折に生る。国学院大学道義科卒業後、東京乃木神社々掌、内務省神社局神社協会書記、宮内省掌典補、日光東照宮、湊川神社主典を経て昭和9年小御門神社宮司に就任、その後生島足島神社、北支北京神社、大洗磯前・酒列磯前神社の宮司を経て、熊野那智大社宮司。国学院大学参与評議員、伊勢神宮協議員、神社本庁参与、神社本庁特級の待遇を受く。著書には「小御門叢書」「那智叢書」「日光伝説」など。他に雑誌「書斎」を編纂。昭和53年4月帰霊
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「新宮の御燈祭は熊野速玉大社の摂津神倉神社の祭であるから「新宮御燈祭」という。…ここは「古事記」にある「神武天皇東遷」の時高倉下命が神劔を奉られたところである。熊野権現垂迹縁起の紀伊牟婁切目より神倉山に降臨されたとあるのもこのところである。昔は正月六日、現在は二月六日に行う神事が「御燈祭」である。…当日はきびしく不浄をいましめ、女人の参入はかたく禁じられ、「のぼり子」たちは1週間前から精進禊斎にはいり、多くの「のぼり子」たちが精進食のため、市内の豆腐屋の豆腐が無くなるという話もある。」2024/02/16