内容説明
中国・魏晋の鏡と三角縁神獣鏡!古代東アジアの銅鏡、鉛から見た三角縁神獣鏡など最新研究と、白熱したシンポジウム。
目次
1 魏晋の銅鏡生産と三角縁神獣鏡
2 三角縁神獣鏡―国産説の立場から
3 古代東アジアの銅鏡
4 鉛同位体比から見た三角縁神獣鏡
シンボジウム 東アジアの鏡文化
著者等紹介
金関恕[カナセキヒロシ]
1927年生まれ。京都大学大学院修了。現在、天理大学名誉教授、大阪府立弥生文化博物館館長
新井宏[アライヒロシ]
1937年生まれ。東京工業大学卒業。韓国国立慶尚大学校招聘教授
菅谷文則[スガヤフミノリ]
1942年生まれ。関西大学大学院修了。現在、滋賀県立大学名誉教授、奈良県立橿原考古学研究所所長
福永伸哉[フクナガシンヤ]
1959年生まれ。大阪大学大学院修了。現在、大阪大学大学院教授
森下章司[モリシタショウジ]
1963年生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、大手前大学総合文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
2
1989年3月刊行の『謎の鏡―卑弥呼の鏡と景初四年銘鏡』から20年余。三角縁神獣鏡を中心に古代の鏡について考古学者らが開いたシンポジウムの内容をまとめる。両者に共通して出席するのは菅谷文則氏一人だが、氏の発言から窺うに20年間の研究の進展がもどかしい。新井宏氏が提示した"鉛同位体比"に基づく研究は大きな一歩なのかも。が、内容が専門的すぎて素人には超難解、かつ快刀乱麻的解決をもたらしてくれるわけでも無さそう。何しろ主要古墳は陵墓に指定されて調査不可であるし、まさしくこの研究も隔靴掻痒の一語に尽きるのかも。2023/01/01
nori
0
A little disappointment that the book did not refer to human history and not gave analysis.2012/09/05