前方後方墳の謎

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784311203138
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0021

内容説明

「前方後方墳」とは何か!前方後円墳との違いはなぜか?いつ、どのように生まれ、なぜ消えたか?日本海・近江など地域王権の力と前方後方墳の前祀、邪馬台国・卑弥呼との関係など日本古代国家発生の謎に迫る。

目次

1章 いま、なぜ前方後方墳か
2章 庄内式の時代とはなにか
3章 古墳はどうつくられたか
4章 神郷亀塚古墳とはなにか
5章 神郷亀塚古墳、もう一つの秘密
6章 前方後方墳はどこで生まれたか
7章 前方後方墳はなぜ生まれたか
8章 前方後方墳はどのようにひろまったか
9章 邪馬台国と前方後方墳
10章 前方後方墳が消える
終章 古墳研究の今後のために

著者等紹介

植田文雄[ウエダフミオ]
1958年、滋賀県に生まれる。滋賀県立彦根東高校・佛教大学文学部史学科卒業。滋賀県立大学博士(学術)。現在、東近江市教育委員会、市史編纂室副主幹。研究テーマは、アジアの新石器時代から初期国家形成過程を精神文化、墓制、生業構造から探求すること(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

15
もはや自分にとってのバイブルとなった本書。なんど再読してもその都度新たな発見がある。近江の手焙型時が千葉の前方後方墳で見つかるのはなぜなのか? のちの継体天皇の地盤が前方後方墳の分布とほぼ重なってるのは偶然の一致なのか? なによりも一番大きな論点は、前方後円墳〜邪馬台国連合で、前方後方墳が多い地域は狗奴国連合だったのかってことだろう。朝廷が治める西国と、武士が支配する東国という中世の構図は3世紀にまで遡れるのかもしれない。2023/06/25

月をみるもの

14
いろんな地方の発掘報告書読んでると、二言目には「ヤマトとのつながりが、、、」とか「前方後円墳体勢の中で、この地方の首長は、、、」とか、自分の頭でまったく考えてなさそうな紋切型の文章ばかり出てきて辟易することが多い。これに対して植田氏は、自らが発掘した東近江の神郷亀塚古墳+斗西遺跡から出発し、北近畿・北陸・近江・濃尾の連合が、北九州・吉備・河内と対抗する大きな勢力であったことを鮮やかな手際で実証していく。章間の味のあるコラムや、巻末の初期前方後方墳一覧を含め、この時代に興味ある人なら必読。2020/08/01

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