古代の虫まつり―謎の常世神

古代の虫まつり―謎の常世神

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784311201684
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

「ガ」の幼虫が「常世神」となる謎、常世信仰に秘められた古代人の祈り、「常世神」にみる改新前夜の舞台裏。日本古代信仰の謎。

目次

1 謎の皇極昆虫記
2 常世の神は蝶か蛾か
3 蛾神のセオリー
4 フィーバーする常世の祈り
5 討たれる教祖と教義
6 カイコとシンジュサン
7 大騒動の顛末
8 書紀史局と信仰

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

38
『日本書紀』に記載された常世虫信仰に関する考察。怪異記事の多い皇極紀の中でも奇妙な民間宗教・常世虫信仰の記事について、昆虫学からその虫の正体を考察。従来のクロアゲハ説に対する疑義、そして黄泉と常世のイメージのずれ、当時の祈りは氏族やクニのためであり、個人のためではなかったこと、当時の仏教は民衆には無縁の存在であったこと、そして大生部氏のルーツ分析を経て、常世虫とは野蚕のひとつシンジュサンであり、大生部多が討伐されたのは秦氏の養蚕業への脅威と見なされたと結論。この事件に関する希少な研究書を愉しみました。⇒2023/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1223677
  • ご注意事項

最近チェックした商品