出版社内容情報
没後50年でふたたび光を浴びる文学者の新しい姿。千葉俊二、渡部直己、野崎歓、小谷野敦、安藤礼二、千野帽子、清水良典など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
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小太りな健啖家、鍋料理でもしっかりとゆであがったものしか食べない潔癖症鏡花の鶏肉までおかまいなく喰らう…泉鏡花の本で見た通りの強欲さのエピソードの数々にひいた(笑)喰うものに貪欲なだけでなく案の定艶福家だったのですな。もともと作品はあまり読まない系だと思っていたが、さらに興味が…。でもいろんな作家と愛憎劇を繰り広げていることから、きっと魅力的な部分も多いんだろうなあと思う。川端康成と合うはずもなく、その話が一番面白かった。2019/05/15
rinrin
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【BOOK(2015)-099】!!!!!!!2015/05/02
donky
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谷崎文学への新しい視点を感じました。新発見の松子関連書簡は谷崎の苦労を伝え、実像に迫る。野崎歓「異邦を求める文学」の、翻訳としての文学創造との見方は目から鱗ともいうべき新鮮さだし、四方田犬彦の映画体験者としての谷崎の紹介や、水村美苗の漱石との比較を文体から語るなど総じて視野の広さを感じさせる企画だと思います。さらに個人的には、中上健次の谷崎への批判「物語のブタ」論評を載せていたのが、痛快でした。2015/04/19




