出版社内容情報
鉄道の全てを愛した紀行作家・宮脇俊三の決定版特集。単行本未収録エッセイ、原武史×今尾恵介・酒井順子×宮脇灯子等の新規対談、有栖川有栖・泉麻人・関川夏央等のエッセイ他多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっと
9
全文庫化作品読破後しばらく離れていたけれど、雑誌や別冊等の特集号でも集めてみるか、とマニア心と信仰心を取り戻しての一冊まるごと宮脇俊三本。没後10年を経ずに編まれた2009年刊。単行本未収録コレクション、ゆかりのある方々の特別対談、宮脇作品に関する思い出・論考、対談コレクション、諸資料(自筆年譜・著作一覧・アルバム)等々。一度完乗した路線でも季節を変えて乗ってみると新たな発見があるとのこと。コロナ禍の旅行マインドの変化、鉄道維持に苦慮する北海道の中で読み返してみると、一層味わい深いものになるかもしれない。2022/03/05
ミュンヘン
0
この方のシベリア鉄道の本を読んでからずっと乗ってみたいと思っていたが、著者がどんな方か知らなかった自分にこの本は最良のガイドブックとなった。大手出版社の編集者が休みの度に旅をし続け、編集者から作家へ転進した等々…。東京生まれであることによる、地方への眼差しが「オリエンタリズム」と同等だと述べていたのはどの方だったか。編集時代に担当した作家たちとの対談も興味深く、隣人だったという北杜夫一家の回想も興味深い。「宮脇俊三って何?」と問われたら、この一冊を差し出せばよい。2009/12/11
最終バック九番手
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原・今尾対談といわゆる著名人エッセイは不要だったのでは…岡田・宮脇対談は貴重…初版発行:2009年6月30日…本体1143円2009/09/04