感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
24
MOOKは三冊出ているみたいですが、この本は須賀さんが亡くなった後に最初に出たもの。「遠い朝の本たち」について。池内紀「ものごとの本質をとらえて、それ以上にもそれ以下にも書かないという信念について書かれているが、これは須賀さんの信念だったのでは」人にどう思われるかではなく、正確に書くということを学んだ、と、どれかの作品にあったのを思い出した。死後に発見されて全集に掲載されていない「こうちゃん」が載っている。松山巌さん、森まゆみさんなど、特に仲が良かった人の作品の傾向を見ると、須賀さんの性格がすけてみえそう2025/12/07
akira
17
「四十五歳からの二、三年間、私なりに持つことを許された、あの熱に浮かされたような、狂的といっていいほどの速度と体力と集中で仕事ができた時代」2022/10/02
ぽち
12
過去いろいろな媒体に掲載された対談、評論、エッセイほか、追悼文、全集にも収められていた個人編集の小誌「どんぐりのたわごと」の書影、森まゆみさんによるコンパクトな評伝など。浮かび上がってくるのはある種特異な人物像で、地に足のついたエリート、なのだろうか、知性と品性、ちゃめっけをも併せ持つような、そういう感覚がもっと共有されるようになればいいのにな、と思う。関係書籍も継続して出ているし、文庫版全集も版が切れないように、とお願いしたいような気持ち。2017/02/17
ぞしま
6
池澤夏樹さんの弔辞を始め、須賀さんへの愛にあふれた素晴らしい文章が続くが、個人的白眉は、堀江敏幸さんの寄稿。ユルスナールの靴の初出稿と完成稿を読みほどき、未知の須賀さんを描き出す様には、作家への深い愛情、リスペクトがあり、自身の求道的希求、それを裏付ける矜持、そして職業倫理がある。圧倒されました。須賀敦子さん好きには楽しめる一冊だと思います。
あおい
1
戦時中なのに女学校に行けて、戦後なのに女子大に進学でき、政府の援助で留学にも、、、どんだけお嬢様なんだろ~ そして短かったとはいえ当時は稀な国際結婚(TV報道もされた、らしい)帰国後は大学教授→文学界に衝撃を与えたエッセイデビュー、、、それまでは色々あったのでしょうが庶民の私には羨望の溜息が出るほどのご生涯だと思うのです。氏を慕うそうそうたる面々の追悼文や華々しい評伝、須賀氏の魅力がいまだわからない自分としては嫌な焦りを感じるのです、コロナを生き延びることができればそのうち判る日が訪れますかね(遠い目)2020/04/22




