内容説明
小林多喜二を“売った”男―その烙印をおされながらも戦前・戦中・戦後の演劇・映画界を生きぬき、数々の名作を残したわが国最初の演劇制作者・本田延三郎の気概と熱情。
目次
第1章 同窓―八木財一郎と本田延三郎(幼年時代;函館商業時代;金木町時代;書生時代;新劇の世界へ;作家として)
第2章 烙印―小林多喜二と鷲崎宏(「司法研究」報告書;一週間;関根俊二;日記)
第3章 制作者―本田延三郎(作家志望;新劇協同社;劇団青俳;五月舎)
終章
著者等紹介
青木笙子[アオキショウコ]
1940年、本田延三郎の長女として東京に生まれる。國學院大學文学部文学科卒業。元公立中学校講師。調布市社会教育指導員。多摩交流センター講師。調布市アカデミー愛とぴあ講師。「随想を書く会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マカロニ マカロン
10
個人の感想です:A-。演劇、映画プロデューサーの本田延三郎(1908~95年)の活躍した数々の場面を綴ったドキュメント。戦前の演劇は日本共産党との繋がりが強く、たびたび弾圧を受けている。1933年2月本田氏が築地警察署に逮捕された1週間後、小林多喜二が同署に逮捕惨殺された。1937年本田氏は二度目の逮捕、住所不定の不当逮捕で、送検できず、毎日釈放と検束を約1年繰り返された。1940年著者が長女として誕生した時、本田氏は映画製作で韓国出張中、その後も戦時下に夫人のワンオペ育児で育てられた2023/04/24
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