内容説明
「名作映画」であなたも裁判に強くなろう。『十二人の怒れる男』(ヘンリー・フォンダ)、『それでもボクはやってない』(加瀬亮)などの「法廷ドラマ」を通して、「裁判員」としての「あるべき姿」「心がまえ」などを伝授。
目次
第1章 裁判員になったつもりで―陪審映画の名作を観て考えよう
第2章 裁判員は難しい―人が人を裁くということ
第3章 死刑の重みを考える―死刑執行という儀式のあり方
第4章 冤罪の恐さを考える―DNA鑑定はどこまで識別できるのか
第5章 戦争犯罪をどう裁く―軍事法廷とはどのようなものだったのか
第6章 こんな論点から何を学ぶ(その1)―心神喪失、二重処罰の禁止、DNA鑑定、復讐、少年犯罪
第7章 こんな論点から何を学ぶ(その2)―安楽死・尊厳死、嘱託殺人、医療過誤?それとも殺人?、臓器移植
第8章 こんな論点から何を学ぶ(その3)―保険金詐欺、公然わいせつ罪、逮捕・監禁罪、危険運転致死傷罪?それとも業務上過失致死傷罪?
著者等紹介
坂和章平[サカワショウヘイ]
1949年1月愛媛県松山市に生まれる。1971年3月大阪大学法学部卒業。1972年4月司法修習生(26期)。1974年4月弁護士登録(大阪弁護士会)。1979年7月坂和章平法律事務所開設(後、坂和総合法律事務所に改称)現在に至る。2001年より映画評論家としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
1
裁判員制度や法律関係でおすすめの映画をコメント付きで紹介。著者は弁護士なのでその視点から見られるのは大きい。見たくなったのは『それでも僕はやってない』『12人の優しい日本人』『誰がために』『39』の4つ。すべて邦画だが、今後の授業作りの参考にしたい。2016/01/04
Танечка (たーにゃ)
0
裁判員制度がキーになっている映画を中心に、他にも法律と裁判を考える参考になる映画が数多く紹介されている(沢山ありすぎてそんなに観れない!という気も)。映画の紹介本なので、この本を読んだだけでは裁判員制度について分からないでしょうが、この本で解説されている問題提起も参考に映画を観るのが、裁判員について理解する一番の近道であるのはもっともだと思いました。2013/05/28
紗々姫
0
POP作りの為読んでみました、けど、この人の文章に馴染めませんでした><紹介されている作品やあらすじ、どう観たらいいかなどのアドバイスは面白かったのですが、やたら「?」を連発する書き方がどうもすっきりしません。「?」で濁すのではなくこの人自身の意見をすっぱり書いて欲しかった。語りかける風なのも連発されるといらいらします。あとたまに挟まれる自慢のようなものも無くていいと思う。2012/12/07