内容説明
昭和の町のにおいがたちこめる…せつない愛の暮らし、生きる喜び、別れの悲哀、人生のすべてがあるなつかしい東京の町へ迷い込む…ノスタルジック喫茶、それは昭和が作った望郷の奇蹟。
目次
序 永遠のマイベスト喫茶店を求めて
第1章 ノスタルジックが止まらない
第2章 家族の死を乗り越えて、愛と再生の物語
第3章 喫茶店女主人 細腕繁盛記
第4章 喫茶店稼業は男子一生の仕事です
第5章 昭和喫茶は人間万華鏡
第6章 移ろいゆく街とともに生きる
第7章 伝説のノスタルジック・ロスト
著者等紹介
塩沢槇[シオザワマキ]
写真家・文筆家。1975年東京都出身。1999年~2000年ロンドンへ留学。帰国後、大学在学中より仕事を始める。駒澤大学文学部国文学科卒業。2002年ワニブックスより刊行された5冊のアジアンリゾート・ビジュアルガイドブックの全撮影・コーディネート・通訳を経て、淡交社より刊行された東京の洋館・和館本、中央公論新社より発売の喫茶店本撮影などを機に、近年東京の街や文化、日々の生活・暮らしに興味を持ち、書籍の制作を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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fwhd8325
67
この作品は続巻があり、実は続巻に紹介されている喫茶店を読みたくたどり着きました。最近は昭和からある喫茶店がブームのような流れがありますが、この著書は2009年の発刊。紹介されているお店の中にはすでに閉店されているお店もあり、時の流れは残酷だなと感じました。神保町のお店が多く紹介されているように感じました。神保町で好きな本を買って、喫茶店で、あらためて購入した本を見る。そんな幸せな時間を共にさせてくれたことに感謝。2024/03/10
がいむ
28
「もしもいつか町なかから喫茶店が姿を消すときが来たとしたら、きっと人々は喫茶店を恋しく思いながらコーヒーを飲み、なぜこの文化を絶やしてしまったのだろうと悔やむに違いない。」残念ながら行ったことのあるお店は載ってなかったけど、この雰囲気はとてもなつかしいし、いつまでも続いてほしい。カフェじゃなくて喫茶店。長く続いているお店にはやはり物語があるんですね。2014/02/09
サチ
4
場所というものに集う人々のドラマが知りたくて読んだ。ただの喫茶店紹介、又は感傷的な回顧録としてでなく、単純に文章的読み物として面白いと思った。取材で引き出される話、そのまとめ方、筆者の思いと共に書き起こされる文章が簡潔で、ノスタルジックで。でもなかなか熱があって、よい。2012/06/11
ナツ
3
昭和のレトロ喫茶店がズラリ!どの店にも歴史ありで、行ってみたい店がいっぱい。近々東京に行くので何軒か行ってみたい。2018/08/17
駄々猫
3
要はガイドブックなのだろうけど、こだわり店主のインタビュー集にもなっている。昭和好き、カフェより喫茶店が好きな人なら買いでしょう。図書館で借りたのだけど、江古田のトレボンと国立の邪宗門が載っていたので、思わず買ってしまいました。他にも思い出の店、行きたくなる店がたくさん!2009/07/02