内容説明
かつてベルメールが球体関節人形によって試みた倒錯的少女幻想を、かくも挑発的に継承し、ピグマリオン美学における究極のエロティスムを創造した、苛烈にして荘厳な「愛と死」のブライダル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yn1951jp
37
フランケンシュタインのために創造された美しい人形たち。Mohican Violin, La Danse Macabre, Castrated Boy, Doll Bride. 三浦はこの子たちを義躰(ぎしん)を呼ぶ。縫合された全身、頭、眼、そして陰唇。爪弾かれ、奏でられる弦楽器としての義躰。去勢された処女たちは、人造人間のための永遠の花嫁。写真はゴシック・フェティッシュな写真家、谷敦志。2015/02/21
さなぎ虫
3
久しぶりに、錆色に染まった包帯をぐるぐる解いて読みました。最近の展示会で会える子たちとずいぶん印象が違うことに年月を感じたり。2013/09/29
しらたま
1
医療器具に囲まれた人形達は、躰の傷や縫い目、包帯が痛々しいが、生に近付くための傷でもあるのかな。2015/07/22