講談社文庫<br> 完パケ!

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講談社文庫
完パケ!

  • 著者名:額賀澪【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2021/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065220023

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内容説明

たった一つのことにすべてを賭けた、あの輝かしい日々。

経営難で閉校が噂される武蔵映像大学で、卒業制作のドラマ映画を撮れるのは、たった一人。感覚の安原と理性の北川。お互いの才能を認め合いながらも性格がまったく合わない二人は、同じ題材を使ってコンペで勝負をすることに。撮影は、前途多難の幕開けとなったが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

63
傾きかけた映像大学の学生が、卒業を控え一本の映画をつくりあげていく物語。これぞ青春という推進力と疾走感に後押しされて一気読み。境遇が対照的な監督とプロデューサーという目標を同じくするコンビの関係性が良かった。2021/03/01

ゆみのすけ

33
胸熱青春小説。経営難が噂される武蔵野映像大学。映画監督を目指す安原と北川が卒業制作として共に一本の映画を撮る。恵まれた環境で育ち、思考をきちんと言葉にでき、人をまとめる力がある北川。母子家庭で育ち、大学を中退し、大好きな映画の世界へ飛び込んだ、不器用だが映画作りへの情熱と感覚が鋭い安原。タイプの違う二人がお互いに憧れ、嫉妬心を持ち、葛藤を抱えながら懸命に映画作りに励む。安原くんの切実さに心奪われ、この一本にかける皆の意気込みが伝わり、とても心を動かされた。彼らの勢いに押されるように一気読み。2024/03/23

ううちゃん

33
武蔵映像大学に通う安原槙人と北川賢治。タイプが全く違う2人。卒業制作のプレゼンで監督に選ばれた安原に対し、自身の葛藤と必死で折り合いをつけながらプロデューサー役を務める北川。余命宣告を受けた母親に罪悪感を抱えながら、不器用ながらもとことん真摯に映画制作に向き合う安原。あと双海がいい味。映画は監督だけ、俳優だけでは成り立たないことを改めて教えてくれる安原班のメンバー。彼らの情熱に拍手。私的に「俺は、一人が怖い」あたりからのセリフが特に良きでした。2023/05/10

よっち

17
経営難で閉校が噂される武蔵映像大学。卒業制作のドラマ映画を撮れるのはたった一人。コンペでガチンコ勝負した親友で監督志望の安原と北川が監督とプロデューサーとして映画製作に挑む青春小説。自らの抱える事情に苦しみながらも妥協しない不器用な監督・安原と、そのフォローをそつなくこなす一方で自分にないものに葛藤する北川の複雑な関係。そして映画に関わる制作側・役者たちにもそれぞれの葛藤があって、ぶつかりあいながら少しずつお互いを理解していって、完パケに向けてひとつにまとまってゆく熱い展開にはぐっと来るものがありました。2021/02/16

なみ

17
卒業制作として、大学生が映画を撮る青春小説。 一途に世界を創ろうとする安原と、器用になんでもこなせてしまう器用貧乏の北川。 そんな2人の対比が素晴らしかった。 個人的に双海がすごく好きです。 最初は態度が悪かった彼が、少しずつ安原や北川と信頼関係を結んでいくところが好き。 "「監督に、お前じゃないと駄目なんだって言われることが役者としてどれだけ幸せなことか、わかってんのか」"2021/03/04

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