内容説明
著者自身が「素数についての作品」と語っているシリーズ「フジヤマ」、海辺と水中に月面を探したシリーズ「潜る人」、静かな平たい空の広大さと、地に立つヒトのいとしいほどのちいささに、驚かされるような距離感とスケールをもつ「鳥を見る」を収録。
目次
潜る人―To Dive・1995
鳥を見る―Seeing Birds・1997
フジヤマ―A Prime・1997‐
著者等紹介
野口里佳[ノグチリカ]
1971年埼玉県大宮市生まれ。日本、アメリカ、ドイツ、フランス、オランダ、などで展覧会を中心に活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダリヤ
22
ギャラリーにて。このせかいのうつくしさに恋をしてしまうほどのうつくしい写真たち。切り取られた写真たちに取り込まれた、あまりにやさしい光をみていると、この世界に生きていることの素晴らしさに胸がいっぱいになる。空と宇宙の境目なんてなくて、どこまでもあのやさしい色をした宇宙が果てまで続いてるように思える。フジヤマの写真たちは、とても幻想的でいつまでもながめていたい。2016/11/03
booklight
20
「フジヤマ」「潜る人」「鳥を見る」を収録。「フジヤマ」の空の色が他ではなかなかないし、地上にこだわりもなさそう。宇宙人視点、というのも納得。吸っている空気が違いそう。2022/08/28
テクパパザンビア
18
面白かった。でも分かりませんでした、芸術は爆発しない私には…もっとベタな表現でなければ。鳥とちゃうやん⁉︎2020/09/15
deerglove
4
何の気なしに図書館で手に取って、いきなりグイッと引き込まれました。巻末のどなたかの解説にあったような気がしますが、野口さん、宇宙からやってきた人⁈の視線を意識しているのですね。そこをそんなふうに撮るのかと驚いたり感心したり。富士山だって、普通そんなふうには撮りませんから。2015/12/04
warimachi
3
なんとなく写真展に行ってみて才能に圧倒された。解説を読んで、「そうか、宇宙と対峙している類の人だったか」とそのまんま納得した。2012/02/22
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