内容説明
明治の末から昭和にいたるまで各時代に、棟梁、建築家、そしてオーナーなどの情熱と努力で数多くの素晴らしい“和風モダン”建築が生み出されてきた。本書では、近代西欧という異文化との出会いによって新しい意匠を纏った20世紀の日本建築を紹介した。
目次
盛美館
日光金谷ホテル
中島知久平邸
大倉向島別邸・蔵春閣(現ホテルららぽーと喜翁閣)
焦雨園(旧田中光顕邸)と古谿荘(旧田中光顕別荘)
築地・新喜楽
前川国男邸
目黒雅叙園
箱根塔之沢・環翠楼
白雲洞茶苑〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごま
10
序文のおかげで、魅力的な和洋折衷の建築物がある理由や、日本式の美しい料亭等が出来た背景を知ることができた。そのうえでカラー写真を眺める。ため息が出る。建築家の知恵と依頼者の財力によって作られたそれは、名も無き人たちの手入れにより幾つも現存している。有難い。失われたものは残念だけれど、そうなる前に一つでも多く実物を見てみたい。2015/05/17
christinayan01
0
純和風を期待していたが、明治大正時代の洋風建築を取り入れだしてミックスになっている頃の建物が中心。言い換えれば大正ロマン建築の本を探している人にとっては掘り出し物。2022/01/14
また多摩
0
どの建物、部屋も古いようで新しくて和の感じが面白くて心地よかった。2018/07/06