もうひとりの写楽―海を渡ってきた李朝絵師

もうひとりの写楽―海を渡ってきた李朝絵師

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309902777
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0021

内容説明

金弘道は、何故日本にやって来たのか。どこから入り込み、どこを廻ってどこから出国したのか。江戸では何をしていたのか。浮世絵の他に金弘道の名で描いた絵は無かったか。描いたとするとどういう絵か。随行者はいなかったか。いたとするとそれは誰か。そして十返舎一九自身の出自と、金弘道との関係は?これら疑問への回答が、奇想天外な形式でこの三巻十五丁の絵本「初登山手習方帖」に凝縮されている。

目次

二人の天才画家
十返舎一九の父
「凧の絵」はこう訓める
金毘羅さまへ入った泥捧
松尾寺の「釈迦涅槃図」は写楽作?
江戸八丁堀の隠れ家
吉原の花魁
金弘道と写楽の世界
金弘道に春画があって写楽に無い理由
豊富な謎解きのヒント〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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東洲斎写楽=金弘道説であります。浮世絵師写楽の正体は、李氏朝鮮のスパイだった! さぞかしひどい内容かと覚悟して読んでみたら…あれ? 普通に読めちゃったぞ! ま、ありがちな韓国起源論のバリエーションといったらそれまでなのですが、自分の仮説に熱中して調査に飛びまわる著者が実に楽しそう。この手の説は自説に都合のいい材料を並べておいたらどんなアホな解釈でも成り立つものですが、それにしたってここまでアクロバティックな結論を開陳してみせるんだから、拍手喝采、出色の珍本。星3つ。2018/04/07

Berlin1888

2
写楽外国人説朝鮮編。写楽は李氏朝鮮のスパイで、徳川幕府の内情を探るため日本へ潜入。カムフラージュのために絵を描きながらスパイ活動をやっていたのだとか。そして、在日朝鮮人の十返舎一九は、写楽の真相を後世に伝えるために古代朝鮮語を駆使した暗号をちりばめた暴露文書を、表向きは手習い本のように装って出版したということです。こんな意味不明の珍説でも韓流ブームの頃はTVでも採り上げられるほど持て囃されていた模様。トンデモをありがたがる読者や視聴者、トンデモで商売するメディアがある限り、トンデモ歴史は絶えないのですな。2017/01/21

Berlin1888

1
トンデモ歴史のおさらい再読その2。写楽外国人説朝鮮編。初読でも意味分かんない説で、再読してもやっぱり意味不明な李氏朝鮮スパイ説。現在の目で見るとウリナラマンセーの浮世絵版韓国起源説以外の何物でもないものの、昭和~平成ヒトケタ台はまだまだ「万葉集は古代朝鮮語で書かれた」やら「くだらないの語源は百済ではない」やら、優れたものは何でも朝鮮半島から渡ってきたと認めることが進歩的で正論だという風潮があったのです。いまどきの「日本すげえ」論とは逆方向の、これも文化コンプレックスの産物といえばよろしいか。2017/12/27

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