内容説明
フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」、ルナン「国民とは何か」、二大国民論を清新な翻訳で収録。バリバール、鵜飼哲らの読解を併せて、国民・民族・国家という終わりなき課題に応え、異質なものとの間に頻発するあらゆるリアルな「境界の経験」に再考を迫る、今日もっとも切迫するテクスト。本書に収録されているのは、全体で十四回の講演からなる「ドイツ国民に告ぐ」の第四回、第七回、第八回、第十三回、第十四回の講演である。
目次
二つの国民概念
国民とは何か
ドイツ国民に告ぐ
フィヒテと内的境界
「市民キャリバン」あるいはエルネスト・ルナンにおける精神の政治学
解説 国民人間主義のリミット
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