内容説明
明治以降、現代迄にいたる作家および作品を対象に、近代日本文学を専攻する重鎮、新鋭の二十五名が書き下ろした最新の研究論文集。
目次
尾崎紅葉小論―『二人比丘尼色懺悔』の試み
「宿魂鏡」と同時代小説
初出復元透谷抒情詩集
森鴎外の「実戦体験」と『陸軍衛生教程』
巌谷小波「少年小説」の世界―明治少年〈僕〉の物語
「薤露行」におけるランスロットとギニヴィア
『吾輩は猫である』を読む
『猫』の快楽―〈俳諧的〉なるもの
『虞美人草』―紫の女、アール・ヌーヴォー
正宗白鳥『塵埃』論―給与生活者の悲哀
審美家代助の意味
「門」―崖の上と下
有島武郎とトルストイ比較考―影響と相違点
芥川龍之介の「詩」―初期書簡から
芥川龍之介における〈私小説〉―「歯車」について
賢治童話をどう読むか―『フランドン農学校の豚』を例として
佐藤春夫と秋成
森鴎外研究における伊藤至郎
「李陵」の世界―転落した者たちとそのゆくえ
『妻よねむれ』論
『俘虜記』における〈恥〉の意味
もうひとつの『道標』―〈魔女狩り〉
大庭みな子ノート―『ふなくい虫』と『浦島草』のあいだ
三木卓詩「わがキディ・ランド」試論
「クラウド・ナイン」について―《異装》をめぐっての覚書
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